犬神家の一族 通常版 [DVD]
本編の映像に関しては、まあ、こんなもんかなと。
個人的には、LD版の方が発色も良いし高画質だとは思うけど、クリア過ぎて、作品世界の空気感とはちぐはぐな印象を与えてしまうのに対し、こちらの方は、世界感に相応の色調、画質だと思います。
こういった問題は、リスナーの使用するモニターやハード、それから個人の好み等で違うものなので、一概には言えないものです。
特典ディスクに関して。
印象としては、ほぼ全編、リメイク版の宣材集という感じで残念でした。
検証!にしてみてもオリジナル版に関して、もっと突っ込んだものが聞きたかった。
そもそも、角川春樹のインタビューが無いのは片手落ちでしょう。
そもそも彼の存在無くしては、犬神家の一族は語れないはず。というか、この映画そのものが存在しないはず。
何故、数ある横溝作品の中から犬神家の一族を選んだのか?
何故、市川崑監督だったのか?
何故、音楽に大野雄二を起用したのか?
おそらく、この映画に対する角川春樹自身の思い入れは誰より強いはず。
彼から語られるべき事は、山のようにあるはずなのに、この特典ディスクには見事なくらい、彼の存在は語られない。
一瀬隆重のインタビューなんかいらないよ。
コレクターズエディションと言うんだったら、いろいろな大人の事情をクリアにして、角川春樹を登場させて欲しかった。
なにせ、角川春樹事務所第一回作品なのだから。
日蓮 [DVD]
萬屋錦之介のアクの強さ、甲高い声や大仰な演技が鼻につく人もいるだろうが
日蓮役にはぴったりだった。この日蓮、とにかく良く泣く。
が、偉人ではなく、過酷な運命に翻弄され、衆生を思いやる人間としては
これでいいのではないか。脇の中村賀津雄の控えた演技が引き締めている。
ただ、日蓮の生涯について解るが教えについて一切触れていないのは残念。
同人(中村錦之助)の主演で傑作と噂の高い親鸞と続親鸞のソフト化も望まれる。
悲しみの乗り越え方 (角川oneテーマ21)
高木先生のお話を伺った後で購入しました。
阪神淡路大震災や福知山線事故の事例を用いながらグリーフ(悲嘆)・ケアについてまとめられた本です。
この本を読む数日前の高木先生の講義で事例として同じ話を聞いた後だったので、
新鮮味がなかったのが残念ですが、
東日本大震災で家族・知人等を亡くした方、また、そんな方々を支援している人々が一読するとこれからの心の持ち方に参考になる本だと思います。
本当ならば星5つなんですが、講義で聞いた事例がいっぱいあって新鮮味が欠けてしまったので星4つです。
ベロニカは死ぬことにした [DVD]
全体の評価をすれば、前半は順序よくストーリーが流れていたが、中盤から急で一気に飛んだような展開になり、もったいない感じがしました。映画なので仕方ないのかもしれませんが、登場人物に背景を与えてもよかったのではないかと思いました。
あらすじは、地味な仕事を続けるだけの人生がイヤになった主人公が自殺未遂をし、一風変わった精神病院に入り、そこで出会う人達を見て自分の人生を考え直す。と言う感じです。
真木ようこさんは、すっぴん(多分)でも綺麗で、体も綺麗でした。でも、この作品の中では哀愁が漂っていて、美人ではなくその辺にいそうな人に見えるかもしれません。それは演技力と演出の効果ではないでしょうか。
非常に小さな世界を描いているので、内向的な気分の時に見るのがいいのではないでしょうか? 自殺したい気持ちになった時でもいいですし、この作品には「生と性」の真実が描かれているので、とりあえず一度見てみるのもいいかもしれません。
セレブの血
普通に面白かったです!いろんなセレブの人との
会話がのぞけて、「へぇ〜、そうなんだぁ」って感じで。
セレブな人たちってどんな考え方や生活してんの?と思った
ことのある人なら楽しめると思いマス。
また、最後に辛酸なめ子さんとの会話も載っていて、
辛酸さんのファンとしては嬉しいです。
私としては参考になることも色々書かれている本でした。