アフリカ・ブラジル
これぞ、全曲メロディアスでパワフル。絶頂期の一枚で、基本は力強く歌い上げるギターの弾き語りです。それに色々とアレンジしたホーンとかストリングスをのせていく感じ。今までのアルバムとは少し異色なクールネスがある。かなりアメリカ進出を狙っていた時期のジョルジです。
Gil & Jorge
これはタイヘンな傑作ですよ!
MPBの知性派ジウベルト・ジウと、感覚派(?)ジョルジ・ベンの競演盤です。
知性派どうしのジウとカイターノ・ヴェローゾの「トロピカリア・ドイス」のような練り込まれたサウンドではなく、
二人のヴィオラォン(生ギター)とうた、アコースティック・ベースと打楽器少々でのスタジオライヴ。
それぞれの持ち歌を、おそらくはその場で即興的に演奏していったものとおもわれるのですが、
お互いに刺激しあい徐々にアツくなっていく様がしっかりとドキュメントされています。
展開もエンディングも流れ任せの、優しくもスリリングな空間!
音楽の産まれてくる瞬間が、恐ろしいほどのリアリティをもってせまってきます。
ベンの人気ナンバー「タジ・マハール」も収録。
ア・バンダ・ド・ゼー・プレチーニョ
ジョルジ・ベン(後にジョルジ・ベンジオールと改名)1978年の作品。
ジョルジ・ベンといえば「マシュケナダ」の作曲者として有名だが、
彼の音楽性は同時代のブラジリアンミュージシャンの中では
唯一無二の存在だった。それが自身のアルバムがブラジルで
ヒットするや、セルジオ・メンデス&ブラジルにてカバーされ、
世界を舞台としたスタンダードナンバーの作曲者へと躍り出たのである。
それにしても、ジョルジ・ベンの作風は独創的にして自然体。
緻密に練られた音楽ではないだけに、聴くものの感性に
直接訴えかけてくる。その辺がアントニオ・カルロス・ジョビン
ともカエターノ・ヴェローゾとも違うところである。
正に自然に体が踊り出す音楽なのだ。
本作品はソン・リブレレーベルへの移籍一作目にして
ディスコミュージックを意識したものだが、
ベンの解釈はやはり奇才と呼ぶにふさわしい。
単純そうに聴かれるフレーズの中にも独創的なアイデアが詰まっている。
小難しいところは少しもないが、非常に聴き応えがある作品である。
オラ!ラティーノ
1.追憶の黒いシャツ/フアネス
2.ラ・ガリーナ/オゾマトリ
3.Boom Boom Boom〜灼熱の太陽/ダビッド・ビスバル
4.ラテン・ガールズ/ブラック・アイド・ピーズ
5.オイェ・ミ・カント FEAT. ダディー・ヤンキー、ニーナ・スカイ/N.O.R.E
6.ダレ/ラ・ファクトリア
7.ヒーロー/エンリケ・イグレシアス
8.EO/カフェ・タクーバ
9.トド・イラ・ビエン/チェノア
10.ノ・テ・ピド・フローレス/ファニー・ルー
11.アロパメ/ルイス・フォンシ
12.ドント・セイ・グッドバイ(Spanish Radio Mix)/パウリナ・ルビオ
13.シェレッタ/クラウヂーニョ&ブシェシャ
14.タジ・マハール/ジョルジ・ベン
15.デ・レペンテ/ソラヤ
16.ソブレ・エル・フエゴ/インディア
17.メ・エナモーラ〜僕は恋に落ちる/フアネス