年収150万円一家 毎日のこんだて
前作が面白かったので購入しました。
今回は食に特化した内容です。
著者は、ひと月の食費が限られてる中で、食材を安く購入し、
家族の嗜好も栄養も把握して、次の食事へのつながりも考えて、
しかも決して無理をせず、料理を楽しんでいます。
私の場合ですが「あ〜今日はしんどい〜ごはん作りたくなーい」という日に読むと、
元気がもらえて、安易に惣菜に走りたい気分を抑えられ、
「よし!冷蔵庫のありもので何か考えて作ってみよう!」と
私のようなグータラ主婦にも思わせてくれます。
料理に対するモチベーションをあげられます。
節約の秘訣、というよりは、日々の料理の楽しみ方を描いた本だと思います。
口絵の料理写真も、とてもかわいくておいしそうでした。
ミッフィーのお誕生ケーキが、素晴らしい出来で、さすがイラストレーターさんは
違うなと思いました。娘が小さいころ同じように挑戦しましたが、どうしても
パチモンにしかならなくて…目と口のバランスがとれないとミッフィーにはならないのです。
個人的な尊敬も含めて星5つです。
かめくん (河出文庫)
北野勇作の最新作が出るという噂を聞き、書店を覗いてみると確かに新刊がありました。「レイコちゃんと蒲鉾工場」というのがそれ。しかし、今は途中で読みさしている本が、大量に生まれてしまっていることもあって、購入を断念、昔の作品を読み返しました(結局読む量の混沌と増大は変わっていないんだけれどねぇ。なにげな抵抗です。でも、その抵抗は新幹線の中で逆向きに歩く様なもので何の意味もない)。
さて。
本作は、2001年の記念すべきベストSFであったわけだが、今でも他の追随を許さない日本的な不条理日常SFの元祖という点でもちょっと特殊な作品である。主人公の「かめくん」はその名の通り、カメ型のロボットである。もともとは、彼らは木星で生まれたザリガニ型の怪獣と戦うために作られたはずだが、いつの間にやら地上に氾濫し、それぞれに個性的な暮らしをしている。本作の主人公の一人(一体?)の「かめくん」も、アパートを借り、普段はフォークリフトを使って工場で働き、こたつに入り、猫を飼い、ちょっとかわいい人減の女の子に恋している。
そんな「かめくん」の日常と、少しずつ歪んだ形を明らかにしていく壊れた世界を描いた作品がこの「かめくん」である。苦手な人はとことん苦手かも知れないが、このちょっと壊れた感覚とブラックなユーモア、でも何故かノスタルジックを感じる雰囲気は、意外なことに「未来世紀ブラジル」のような奇妙な未来SFと不思議にリンクする。
読み返してみたが、良書。どこまでが現実で、どこまでが妄想で、どこまでがおとぎ話か。北野勇作の典型的なパターンとモチーフが前面に出たこの作品はやはり面白い。
きつねのつき
出版社が「3.11後の世に贈る、切ない感動に満ちた書き下ろし長編」と銘打ち、作者自身は「日本初の保育園送り迎えSF」と韜晦する、大災害後の世界における日常を描いたS(少し)F(不思議)でほのぼのホラーな小説。
生物兵器としてつくられた人工巨人の暴走により壊滅した街。崩壊する巨人の生体組織に街は飲み込まれ、巨人の研究員だった語り手の主人公は妻を失い、そして返してもらう。
彼が取り戻した妻は肉塊になりはてていたが、娘をそのまま宿していてやがて出産した。その後、彼女は引っ越した家の天井と同化してしまい、男と娘と妻の三人の暮らしがはじまった。
「肉の津波」に飲み込まれたはずの街は何故かそのまま存在していて、日常が続いている。彼は娘を子供館で遊ばせ、隣家の騒音に悩まされ、保育園に娘を入れられるかに気をもみ、仕事をし、お花見を楽しみにする。しかし、彼には理解できている。この世界が以前と同じモノではないという事が。何かが喪われてしまったという事が。
街ではヒトではないモノが日常を演ずる如く、少しだけ舞台裏をのぞけばたちまち異形のモノが蠢く世界。主人公は淡々とそんな世界を受け入れる。彼自身も、もはやヒトではない。街の外から「取材」と称してやってきたテレビの下請けの人間に彼は問いかける。「あんたたちには、どんなふうに見えてるんだ。私たち、いや、このあたり一帯は」と。
あの日、以来。世界が、何かが変わってしまったような気がする。それでも、私たちは生きている限りこうして日を過ごし、「とにかく、ここにこうしている。」喪われた何かを愛惜し、まだここにある何ものかを大切にする。これはそうした、未来に開かれた物語。
(蛇足)それにしても、幼児ってのはそんなにセンスオブワンダーなのでしょうか。子供のいない私には理解しようもありませんが。
かめ探偵K (メディアワークス文庫)
北野勇作作品ではお馴染みの、かめ。
かめは語り手、ナツミの店子で屋根裏部屋に探偵事務所を構える。これはナツミによる事実を下敷きにしたフィクション・小説として紡がれるかめ探偵Kのお話。新聞小説らしい。要はメタフィクション。そして何が現実で、虚構で、はたまた誰かの、あるいは何かの夢見た、もしくは夢見るセカイなのかが曖昧模糊とした物語。つまり北野勇作的SFの通常進行。
いつもと異なるのは、このかめ、レプリカメ(模造亀)じゃない。たぶん。それによくしゃべる。探偵らしい探偵の振る舞いをするが、これは決してミステリじゃない。いや、ミステリとしても読めるかも。でもSFであることは間違いない。
ゆるゆると流れる、こことはちょっと違う、失われた懐かしい近未来の世界。かめ探偵の声に導かれるまま、ノスタルジーという、つくりものの記憶にしばし心身を委ねてしまうのです。
どーなつ (ハヤカワ文庫 JA Jコレクション)
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