二十三年目の別れ道―はじめて明かす夫・逸見政孝の闘病秘話とそれからのこと (扶桑社文庫)
泣きました。別に泣け!とばかりの手記ではないのですが、
だって、逸見さんでしょう。
あの、「近所のおじさん」的な。「●●ちゃんのパパ」的な。
あんなに身近で親しみやすいアナウンサー(タレント?)と
いうのもそうそういません。
そういう位置付けを本人も家族も理解していて、だからこそ、こてこてに立派な闘病生活、潔い死(そういう書き方も出来た
はず)ではない自然体を描いたのだと思います。
できれば、忘れずにいたい人です。
小耳にはさもう (朝日文庫)
週刊朝日の連載第1弾。93年最大の話題は小和田雅子結婚だろう。敬称をつけないはずの著者でさえ「紀子さん」「雅子さん」としている。これがこの国での皇族ネタの限界なのだろう。それでも「「国民」(下々、ということですね)」p82と毒をはいている。死ぬ前に、生まれながらアドバンテージを背負いいき(結婚)おくれている天皇の長女や、遺伝的に大物の片鱗を見せている愛子などどんどん切ってほしかった。爆笑ネタとしては「新加勢大周」p95、この本の中で白眉。
その時は、笑ってさよなら ~俳優・入川保則 余命半年の生き方~
最近、TVや新聞でよく見かける俳優さんの
「遺書代わり」の一冊。
なんというか、すごくいい。
「言われてみると思わず納得してしまうこと」
ばかり書いてある。
「葬式は自主葬」
「ひとつの仕事を50年やってごらん」
「思想なき延命治療には意味がない」
「虚無と虚無感は反対語」
などなど、まだいくらでも
「思わず納得」な言葉が満載だ。
著者が、「浮気ができないタチ」なのに
なぜ3回も離婚したのか、とてもよくわかった。
森繁久弥はじめ、著名人たちとのエピソードも読み応え抜群。
意外なところから、人に薦めたい名著がひょっこり現れた。
さんまのまんま ~永遠のスター編~ BOX1[DVD]
今では数少なくなった、さんまさんの年上・師匠方で、先立たれた方々が出演されています。
その方々を相手に面白トークを繰り広げる姿は、最近の後輩・同格のタレント達とのトークでの根本であると再認識させられる内容です。
かなりの肖像権等で一部隠されている部分が有りますが、これは仕方のない事です。
出演者が後に何らかの事件や、引退等で肖像権が確保できない事は優に想像できます。
「先立たれた方々だけのDVDは如何なものか」との意見もありますが、後に事件・引退等で販売中止になる事を鑑みれば致し方ない事だと思います。
おそらく今回の販売に至った中で、肖像権を確保するのは難しかったと思いますし、編集にも気を使った形跡が見られます。
さんまさんファンの方々にはぜひお勧めします。