エルドラド(紙ジャケット仕様)
74年発表、ELOの4th『エルドラド』。
自前のストリングス・セクションに加え、本物のオーケストラを動員して作られた作品。そのため、音はさらに厚みを増し、“黄金郷”をテーマにした壮大な物語に深みを加えています。トータル・アルバムとしての完成度が非常に高く、そういった意味ではプログレ的にも思えますが、ジェフ・リンによるビートルズにも似たポップなメロディは聴く者を選びません。アルバム通して聴くべき作品ですが、個々の楽曲も魅力的です。
黄金郷を捜し求める夢想家の旅立ちを告げる「序曲」。ジェフ・リンらしい感動的なバラード「見果てぬ想い」。ファンタジックでコミカルな展開が面白い「ボーイ・ブルーの帰還」。エレキ・ギターのイントロがシリアスなムードを演出する「ラレドの嵐」。虚しさと孤独感に満ちた歌詞が切ない「偉大なる支配者」。イケイケのロック・ナンバー「ト長調の幻想」。クライマックスを飾るドラマティックな名曲「エルドラド」。アンコール的な色合いを持つラスト・ナンバー「終曲」。
ストーリー仕立ての歌詞や曲を挟んでのフレーズのリプライズなど、プログレ的な要素を多く含む、アルバム全体に渡って統一されたコンセプト・アルバムです。“プログレ”という言葉を使うと敬遠しがちの方もいると思いますが、とても聴きやすいので誰でも気軽に楽しめる作品です。本作を最高傑作に挙げるファンも少なくありません。
ボーナス・トラックとして、「序曲」「見果てぬ想い」「ラレドの嵐」「ノーバディズ・チャイルド」「エルドラド」「終曲」のフレーズをメドレーで繋いだインスト・ナンバー「エルドラド」と1分弱のデモ・トラック「ダーク・シティ」の2曲が収録されています。8分にも及ぶ「エルドラド」はかなり聴き応えがあります。紙ジャケはごく普通のE式シングルジャケで、内袋付き。ただし、音源は2001年マスターなので、その点にはご注意を。
ベイブレード BB-43 スターター ライトニングエルドラゴ100HF
正直なところ初めてこのベイブレードを見てカッコいいと思ったのとクリアウィールが外に出ている分壊れやすいのかと思いきやそんなこともなく相手のベイを軽々はね飛ばすパワーがあります。こいつがあればほとんどのノーマルベイは歯が立たないほどの強さでしょう。
黄金郷(エルドラド)伝説―スペインとイギリスの探険帝国主義 (中公新書)
ダニエル・デフォー「ロビンソン・クルーソー」は,南海の無人島での話なので,当然,太平洋での話だと思っていた(チリ沖のファン・フェルナンデス諸島で1704〜1709年を過ごしたアレクサンダー・セルカークというイギリス人船乗りの実話がモデルとなっている)。しかし,小説は,南米・ベネズエラのオリノコ川河口が舞台であった。
デフォーは,金の有数の産地であるオリノコ川周辺のギニア地方(グアヤナ地方)をイギリスの植民地とするため,同地に多数のイギリス人の入植を誘うため,「ロビンソン・クルーソー」を書いた。
「エルドラド」とは,金で溢れかえるという伝説の王国。
スペインの将軍ケサーダは,オリノコ川周辺こそエルドラドが所在する地であると考え,1569年,エルドラドの地の終身総督及び軍務総監の地位が与えられた。
エルドラドは,その後,スペインとイギリス,イギリスとベネズエラが相争う地域となった。
が,20世紀に入ると,金鉱業はさびれた。
スティーブ・マックイーン主演「パピヨン」のモデルである,強盗犯パピヨンが収容されていたのは,エルドラド刑務所である。
本書は,ベネズエラを舞台に設定して,15世紀から現代までのエルドラドの移り変わりを,種々のエピソードを交えながら解き明かす本である。
欧米による黄金郷探検譚に興味のある方にはお勧め。