はとバスをV字回復させた社長の習慣
一言:V字回復にはそれなりの理由がある
*********【ビジネス本コンシェルジュ・石川の視点】***********
■立役者は社員だ
上層部はよく、自分たちがしっかりしているからうまくいく、
部下の社員はまだまだだ、もっとしっかりしてもらわないとこまる
的な考えを持っています。
表向き言わなくても、褒めず叱ってばかりいる姿からそう
とらえることができます。
でも、はとバスの社長さんは違うようです。
社長は、土日バスで挨拶をしに行ったそうです。(P63)
コールセンターで言えば、電話を取るのと同じ行為です。
実際、サントリーでは役員が毎月電話を取り、
現場管理者(SV)から指導を受けているそうです。
役員がお客様より「もっと上の方を出して」
と言われ、冷や汗をかくそうですが。
P75の逆三角形の組織図は圧巻です。
コールセンターも同じで、奉仕型リーダーシップが必要です。
電話応対者を管理者、上層部が支える仕組みです。
だからこそ、上層部は下の組織図がベストだと思います。
しかし、これも表向きだけで地位にこだわり
気分を害する人が多く、現実的には難しいです・・・。
それを断行できるのは会社トップの社長です。
また、それを断行したこの社長は偉いと思いました。
ご意見箱(お帰り箱 P80)も圧巻でした。
私は会社で提案して却下されたものですが、
はとバスでは社長が率先して実行していました。
すべて解決しなくてもいいのです。できない旨回答してもいいのです。
その回答してあげる行為自体に満足してくれるものなのですから。
「すべて回答しないといけない、石川はそれに一人で全責任を持てるか」
みたいな圧力があり、自分の場合実現しませんでした。
それは保身ですよね・・・。
自分の失敗した経験、はとバス社長の考えを
今後みんなに伝える機会があれば、お話したいと思います。
我以外皆師の考えで、反面教師としてがんばります。
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社長は、確かにえらいです。出世コースの勝利者です。
しかし、その地位にふんずりかえって、
地位を利用しえらそうにし、やることをやらなければ、
会社はうまくいきません。
はとバスの社長さんがこれだけの改革を実行している方とは
存じ上げませんでした。
現場主義、従業員のきもちを深く考えてくれる(表向きだけでなく)、
こんな方は本当に世の中少数だと思います。
だからこそ、見習いながら自分の人生に取り入れたいと思いました。
ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣 コミュニケーション編
今回は、コミュニケーション術に的が絞られている分、内容がはっきりしており、理解が進みやすいと思う。
前作で指摘された「ではエコノミーに乗っている人はダメなのか?」という部分は微塵も感じさせず、ある意味芯の通った自己啓発+ノウハウ書と言える。かなり気を配って編集されたと思われる。
コミュニケーションに関しては、CAさんのお家芸でもあるし、内容は充実している。
前作と同じ創業社長の立ち振る舞いから、世に出る人のコミュニケーション術を解説、描写もはっきりしているのでイメージしやすい。
前作を読んでいない人が、こちらだけ読んでも十分学べると思う。