お笑い百貨事典 9 昭和45年~53年 テレビが育てた芸人
人生いろんな出来事がある。まさに世の折り返し地点が今の時ではないでしょうか。でも変わらないものがあります。人・感情・心を持っている事‥特に笑いは人間の心をいやしてくれますし、活力を与えます。こういう時代だからこそ笑いが欲しいのです。嫌な事件の多い報道より笑いの一こまが欲しい時ではないでしょうか。
コント55号 結成40周年記念 ムービーBOX [DVD]
テレビに舞台に大活躍の55号がいよいよスクリーンに進出。大画面を所狭しと大暴れ。まさに、台風並みに吹き荒れた当時のコント55号人気。枠に納まりきれない勢いが、各作品で堪能できます。
また、由利徹、森光子、三木のり平など喜劇界からの先輩陣も多数サポート出演し、欽ちゃん、二郎さんの初々しさも垣間見れて。そんな若さに満ち溢れたスクリーンの欽ちゃんと二郎さんに逢いに、さぁ、みんなでゴー!ゴー!ゴー!!
TBS・フジテレビ・テレビ朝日合同企画 祝!結成40周年記念 コント55号 傑作コント集 永久保存版 [DVD]
40周年記念として各局の垣根を越えて発売されたこのDVDでありますが、コント55号の晩年の作品群の中でも今一つのネタチョイスばかりなのがヒジョ−に残念でなりません。(赤忍者だけは感激したけど)『8時だよ!全員集合』の時もそうでしたが、発売元は2匹目、3匹目のどじょうを狙っているのか、記念すべきファーストリリースのネタチョイスが完全に甘いのでありますよ。コント55号が死ぬほど面白かったのは昭和40年代半ばまで。TVでは『お昼のゴールデンショー』や『世界は笑う』のころ。また大正テレビ寄席に準レギュラーで出演していたころが一番面白かったんですよね。だからこの当時の映像が無いと言うのは本当に悲しいのです。お笑いの歴史における空白の期間、コント55号は疾風のように現れて疾風のように去って行ったんだなー。ですからこのDVDだけでは本当のコント55号を知ることはできません。あくまでもこれをきっかけとして、笑いの空白を少しずつ埋めて行くのが、ぼくらお笑いフリークの使命なのではないでしょうか。コント55号の再評価はこれからもまだまだ続くのです。
いくよ、二郎さん はいな、欽ちゃん―小説・コント55号
思えば、コント55号は相当に斬新だった。漫才でも喜劇でもない「コント」という新しいお笑いの様式もさることながら、テレビ画面の枠をはみ出すパワフルな狂気と、「野球拳」に代表される確信犯的な俗っぽさが、理屈抜きで子供心を鷲づかみにした(そのぶん世の親たちには大いに顰蹙を買って嫌われたが…)。
やがてブームは沈静化し、欽ちゃんは一時の低迷を経て「欽どん」「欽どこ」など、家族で安心して楽しめるお笑いへと芸風を昇華。二郎さんは「夜明けの刑事」など演技の世界へ活躍の場を移したが、一定世代以上の人にとって、永遠に二人は「コント55号」の欽ちゃんと二郎さんである。そんな二人が浅草時代は互いに反目していたこと、二人が世に出るために事務所社長の人一倍の熱意と努力があったこと等、本書を読んで初めて知った逸話も多い。会話や描写が妙に青臭かったりもするが、それも「昭和」の空気感なのかなあ〜と思わなくもない。
シネマ de 昭和 コント55号とミーコの絶体絶命 [DVD]
昔は、コメディアン(今のお笑い芸人とは全く違う)、歌手(今の自称アーティストとは違う)も花を添える役から主演作まで、映画出演は、人気が出てくればやる仕事の一つだった。見て下さい。監督や共演女優陣。こういう企画が、普通に出来たのだ。脚本、演出、笑わせどころは、今の映画やTVに毒された目から見れば、やや古いかもしれないが、それを補って余りある味わいがある。「趣味は自分磨き」とか「性と官能が人生の全て」とでも言ってるような女優のつもりの勘違いセックシータレントには、死んでも勝てない、倍賞、太地(二人とも若い分とてもキュート)を脇役にしてしまう若き日の由美かおるのきらめきを見よ!明快なストーリー展開の中を、上記の美女たちを相手にドタバタ駆け抜ける二人の庶民的な爆発的パワーを堪能できます。