奇跡の黒豹おんちゃんのあっさり動画王国

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秋 プリズンホテル(2) (プリズンホテル) (集英社文庫) 出だしがやや低調だったのですが、すぐに前作以上にパワーアップされたプリズンホテルが登場します。警察とやくざが隣りあわせで宴会を始めるという凄い設定ですが、著者が実際に見聞したことをベースにしていると思います。「極道放浪記」にそのエピソードが書かれていますので関心のある方はそちらもお読みになるとよいと思います。これにうらぶれた元アイドル歌手がからみ大団円を迎えます。面白いです。因みに、秋は第二巻にあたります。冬〜春と続きますのでお間違いの無いように。
スリーピー・ホロウ [DVD]  ティム・バートンの最高傑作。
 舞台設定の巧みさにまず一目。前編通してかもし出されるゴシック調の雰囲気にまず圧倒。セットのつくりが見事なら、またそれをうまくスクリーンに再現しているバートンの才能に脱帽。ダーク・ファンタジーを撮らせたら現状では彼の右に出るものはいないでしょう。
 レトロ感溢れる舞台設定に負けないだけの、キャラクター造形に、またそれに見事にはまっているキャスティング。何かが突出しているわけではなく、バランス良くすべてが高水準。ジョニー・デップの出演作は、彼の個性が強く一人際立つ存在が多かったのですが、この作品に関しては見事に作品に同化しており、まさに自然な存在として彼を映画の中で見れました。これは非常にまれなことです。有る意味初めて彼の魅力が映画の中で生かされたような気がします。クリスティーナ・リッチとのロマンスもうまく物語りの中に絡まっており、ゴシックロマンを見事に再現したダークファンタジーの傑作でしょう。
 それにしても「首なし騎士」は首が有った方が怖いということはどういう事でしょうか!?(笑) 理由は明白、クリストファー・ウォーケンさんの顔が怖過ぎと言うこと(笑)。合掌。

夏 プリズンホテル(1) (プリズンホテル) (集英社文庫) 浅田さんのエッセイが好きで、本職ともいえる物語のほうを最近になって、ちらほら読んでいます。

登場人物がどの人たちも、普通の感覚一歩上をいく感性の持ち主たちで、現実離れしすぎてるんだけど…設定(やくざがオーナーの旅館(ホテル))がすでに常識を超えてしまっているのですんなりと物語に入っていくことができ、満足です。

奥田英朗さんの「純平、考え直せ」も好きな任侠の物語の本ですが、
プリズンホテルのやくざも悪くなかったです。

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