孤高の人〈上〉 (新潮文庫)
読後、孤独とは、いいものだなぁという感想をもった。孤独のイメージが自分の中で変化した。そして、爽やかな感覚にもなった。新田次郎作品の中で初めて読んだものだが、別の作品を読んで見たいという思いに誘われる。久々に、いい作品に出会ったと思う。
NHK少年ドラマシリーズ つぶやき岩の秘密 [DVD]
今からン0年前、僕が東京に出てきて初めて行ったことは、京浜急行に乗って三崎口まで行き、
三戸の漁村と海岸を歩き回ることでした。
紫郎少年が歩いていた道がここにある、紫郎少年が漕ぎ出した海がここにある。紫郎少年が住んでいた家がここにある!
それほど思い入れの強いドラマでした。
一人で漕ぎ出す海、謎の老人、日本軍の地下要塞と、少年が活躍するにはうってつけの舞台と登場人物が用意されている。
けれど、決して単なる娯楽冒険物語ではない。
身近なところに謎が潜み、その謎を解いていくうちいろいろな人と出会い、歴史を知り、
謎が解けるとともに少年の幻想は崩れるが、大人への成長の一歩を踏み出す。そういう物語です。
多くの少年はそういう体験を願いながらも実現することは難しいでしょう。
それを、テレビの中に結実させてくれたのがこのドラマです。
若いスタッフがマイナーな少年ドラマだからこそチャレンジした、斬新な演出もほほえましい。
クラスメートの志津子ちゃんがかわいくて、僕もこんなガールフレンドが欲しいなどと子供心に思ったものでした。
今では小林先生(菊容子)の色っぽさに眼が行ってしまう。僕もオヤジになったものだ。
昭和40年代の生活を見るのが楽しい、というか懐かしい。
NHK 大河ドラマ 武田信玄 完全版 第四巻 [DVD]
この武田信玄の大河は、現在の大河にない、重厚感があります。
まず、それぞれの役者さんの演技や戦闘シーンなども、重々しく、
それがすごくかっこよく、見入ってしまいます。
買って損はないと思います。
孤高の人 16 (ヤングジャンプコミックス)
作者が始めに「ある頃から、僕は擬音を信用しなくなった。漫画がコマの芸術だと言うならば、絵とテンポだけで、読み手の頭の中から、真実の音を導きだせるはずだ。」と言っている。
全くその通りだと思う。
坂本眞一の画力ならそれが実現できる。
というか、この巻は正に実現している。
個人的にはストーリーも素晴らしい。
これからも芸術的なこの漫画を応援したい。
聖職の碑 [DVD]
低体温や結核で具合が悪くなっていく役の顔色がどんどん悪くなっていくのですが、最近の映画は病気だろうが凍死だろうが血色がいいまま死んでいくので逆に新鮮です。
それからこの時代でもまだ士族とか身分にこだわりがあるのが興味深い。