尾藤ペレほいちゃんのめきめきアイランド

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帰って来たどらン猫 アンちゃんて誰やねん編 (双葉文庫 は 4-50 名作シリーズ) 今風に言えば、名作『じゃりン子チエ』のスピン・オフ。
だけどやっぱり個人的には『チエちゃんのこぼれ話』と言いたい。

じゃりン子チエ』のストーリーの特徴。
それは独特の『ぬる〜〜いキレ』。
主人公が快刀乱麻、バッサバッサと敵を倒す・・・みたいな展開には絶対ならない。
読者が『行け!テツ!!』と思うと、なぜかテツはずっこけるし、
『あんなヤツ、やっつけろ、チエちゃん!』と思うと、なぜかヘンな邪魔が入る。
この作者、カタルシスを拒否しているんじゃないかって思ったりする。

今回もジュニアだって小鉄だって、なぜか大事な所でずっこける。
なんだかんだ、ラッキーとか偶然が手伝って、めでたしめでたしになる。
なんかそう言う、微妙に読者を裏切る感じ。
きっと作者はヒーロー的な正義を、ハナっから信じてないのかも。
そんなへそ曲がりな所が、やっぱり魅力なのかな。

Disney's クリスマス・キャロル 3Dセット [Blu-ray] 内容あって
心温まる話です。
あまり最近無いようなストーリーでこれはお勧めです。
3D効果も抜群です。

じゃりン子チエ DVD-BOX 1 1. 一般的に人間は「マトモな人」と「中間の人(=普通の人)」と「マトモじゃない人」という具合に分類できる。
両方の極と中間という分類である。
どこの国でも地方でも会社でも学校でも、ある程度の人数が集えば傾向として認めることが可能だ。
しかし、「じゃりン子チエ」の登場人物は違う。
圧倒的に両方の極が多く、中間が少ないのだ。
クッションや(ブレーキでいうところの)アソビがない社会ともいえるが、色彩の濃いカラフルな世界を作り出すことに成功しているともいえる。
そしてこのことは下町を舞台にフランクな人々が織りなす物語において良い効果を発揮している。

2. 当時(80年代初頭)のアニメーション製作の質が高かったことを実感。
端的にいえば「仕事が細かい」のである。
特にチエとよしえが公園であうシーンと同じ話で堅気屋の大将がお好み焼きを食べるシーン(お好み焼きのタネを鉄板に落とすシーン)。
国内で熟練かつプロ意識の高い職人の仕事であることを強く感じる。
今時の作品ならばCGやSEで代替するだろう。
それ自体は悪いことではないが、その便利さに頼りすぎるあまり手作りの暖かみのような要素が失われているような気がしてならない。
一事が万事というが、このシーンが象徴するように作品全体のクオリティが高い。
作画だけではなく、脚本のレベルも高く、なるほど人気作品として長年ファンに愛されていることが理解できる。

3. 結論。当作品のファンならずとも、全てのアニメファンにおすすめしたい。よって、星は5つ。満点星!!

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