駿台式!本当の勉強力 (講談社現代新書)
しばらく前に流行したので手に取ってみたが、期待はずれだった。受験生に必要なのは本当のとか、本質とか真のとかそういう言葉によって装飾されたまやかしではなく、具体的な方法、具体的な対象ではないだろうか。なんか全体を通して結局のところ最強の学習法をうたっておきながら、具体的な勉強法・学習法に関しては記述がはっきりしない気がします。それもはじめにを再読してみると何の本をつくろうとしたのかいまいちな点から予想された結末のような気がします。学習法の本にはなってないです。
里見八犬伝 [DVD]
タイトルが非常にダサくてスイマセン。当時十代終わり頃でした。今のようにビデオやDVD等なく好きな時にみれなかったので三回ほど劇場に足を運びました。二度とあれ程のスケールの邦画は創れないでしょう。私も数カット出演していますが物凄く過酷な撮影だったのが今ではいい思い出です。エンターテイメント性が全て詰まった作品です。皆さん是非一度ご覧になってください。損は、絶対にしません。
里見八犬伝 [DVD]
びっくりしました。これ本当に20年前の映画なんでしょうか。おもしろい。薬師丸ひろ子さんは美人ってわけではないでしょうけど、真田広之さんとの2ショットはいい感じです。映画の始まり方もかっこよくて、音楽が流れてタイトルがでる所がすごくわくわくします。
二人のラブシーンにもびっくり。音楽がきれいでお二人のお芝居もすごくて、みとれてしまいました。今年公開された、ある映画で里見八犬伝のラブシーンを参考にしたって監督さんが言ってたんですが、あまりに違いすぎて唖然としてしまいました。
そして夏木マリさんが、怖くて綺麗で妖艶で最高です。
とにかく、おもしろすぎます。特典が少ないのが残念なので、特典がたくさん入った特別版とかがでないでしょうか。(薬師丸さんと真田さんのコメンタリーとか。20年前を思い出してもらいながらー。)
霊の発見 (角川文庫)
肩に力を入れずに楽に読める本でした。対談形式なので、興味のある部分から抜き読みしても通読してもいい内容で、五木寛之、鎌田東二の両氏とも、深い知識に裏打ちされており、自説に固執しない幅広い議論を文献・歴史的事実に基ずいて議論しいる点が好感が持てました。両氏の、“神道は宗教としての理論とか、思想としての体系をなしていない原始宗教で、経典がなく、厳密な意味での教義がない”との指摘は興味深いものがあります。私個人としては、こうした事実にもかかわらず、現在に至るまで神道が生き続けていることに、不思議なものを感じました。また、両氏とも神道はアニミズムであるとしながらも、大自然の大いなる力に帰依し、畏怖畏敬するものとして評価しています。この本では自然に魂が宿るといった霊性をポジテブにとっており、こういった神をオヤ(=親、祖、オヤガミ)とする思想は、アニミズム的ものをネガテブにとる立場(例えばフロイトの‘モーセと一神教’に書かれているような)と対照的であり、考えさせられました。その一方で、この本では、神道をその本質とは全く切り離して利用した、1)戦時中の日本軍部の国家神道や2)現在の政治家の靖国参拝に対しては、その矛盾を非難しており、バランスのとれた内容であると思います。