今までに放送されたテレビ番組の主題歌に使用された名曲を集めたコンピレーションアルバムです。この2枚組の全36曲は、ドラマの主題歌というくくりだけではなく、世界の人々に愛され続けてきた名曲の集大成といった趣でした。 エルヴィス・コステロが歌う「スマイル」を聴くと、キムタクとそれを追いかけるさんまの名シーンが印象的だった「空から降る一億の星」のエンディングを彷彿とします。 でもそのようなテレビ・ドラマを見ていた方だけでなく、私のような50代の音楽ファンにとっては、ここに収録されている曲のどれもがリアルタイムで愛してきた曲ばかりなのです。 マイケル・ジャクソンの「ベン」を聴くと、少年時代の愛らしい頃の彼を思い出しますし、スリー・ドッグ・ナイトの「ジョイ・トゥ・ザ・ワールド」等は、よくぞ主題歌に取り上げたくれた、と拍手を送りたいような選曲です。 ダイアナ・ロス「イフ・ウィ・ホールド・オン・トゥゲザー」、サラ・ヴォーン「ラヴァーズ・コンチェルト」、ママス&パパス「夢のカリフォルニア」、エルトン・ジョン「ユア・ソング」、アバ「ダンシング・クイーン」、サイモン&ガーファンクル「冬の散歩道」、ギルバート・オサリバン「アローン・アゲイン」、と書き上げますと、愛してもやまないオールディーズの名曲の数々ばかりが並びます。 幾多の思い出が本当に歌と共に走馬灯のように浮かんでは流れていきました。私の青春の歌です。そしてその思いはドラマを見ていた若い世代へと引き継がれていきます。 ただ、残念なのはミッシェル・ボルナレフの「シェリーに口づけ」の音源の状態が良くないことです。他のコンピ盤でも感じましたが、良い原盤はないのでしょうかね。 私のような洋楽ファンにとっては、リバイバル・ヒットを集めた究極のベスト盤というべきものといえるでしょう。 テレビ・ドラマを見られた方にとっては、思い出がまた蘇ることでしょうね。お買い得なのは間違いありません。オススメします。
萩尾先生の「イグアナの娘」はドラマにもなり有名ですが、自分は「残酷な神が支配する」よいう作品に強く魅かれて尊敬しておりました。
作品の中で、「白雪姫のお母さんは実は継母ではなかったんだよ」という言葉があります。
うちも1年で365日ほどでは無いですが、300日くらいは怒っていて支配欲の強い母なので、いつも疲れています。
日本は親の悪口はカウンセリングでもタブーですらあります。
娘として母が重たい、、と感じる方におすすめします。
身体の一部が繋がった、俗に「シャム双生児」と呼ばれる双子。この、腰の繋がった双子の姉妹の愛憎・悲劇を描いた『半神』。わずか十数ページの作品だというのに、この胸に迫ってくる悲しさと緊迫感、後に残る余韻の重苦しさと暗さといったら!いったい何なのだろう?ほんとスゴイ人です、萩尾望都という人は。 他にも短編があわせて10作が収録されていますが、この『半神』一つだけでも読む価値が十分にあります(といって他のが読む価値がないといってるんじゃありませんよ、もちろん。どれもおもしろいです)。 ぜひぜひ一度読んでみてください。美しく悲しい萩尾望都の世界にドップリと浸かってみませんか?
『ツレがうつに〜』を書いた細川さんが、マンガ家デビューしたものの思い描いていたように旨くいかない時期の心を見せた。マンガ家デビューしたものの、連載を持っているわけでもなく、支えていてくれていた夫がウツになり、今こそ自分がしっかりせねばと思うもののなかなか旨くはいかない。
そんな2人のもとにやってきたイグアナのイグは、少しずつ成長して大人になってきて、発情期を迎えるまでになる。
自分にしか描けないマンガを模索して何度も落ち込む細川さんと、なかなかウツと旨く付き合えない夫と、発情期の自分を持て余すイグ。
このまま不幸かもしれないって思う時があって、でも何とかしたいって少しづつ変化してきた細川家。
他人と比較してしまうのは人間誰しも持つ弱さだけど、その行為が現状を変えようとする力にもなる。
さらりとマンガで書いてるけど、本当に大変だったんだろうなと感慨にふける箇所もあった。
けっこうじわっと感動する。
エルトン・ジョンのエンディングは聴けるのだろうか?著作権上の問題があってVHSではインストゥルメンタルだったとも聞く。
原作漫画は他愛の無い短編で、これを連ドラ化しようと思った意図も分からないけど、とてもいいドラマです。イグアナの出し方がさり気ない演出も素晴らしい。
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