ジョン・デューイが1911年に東大で講義した哲学概論をまとめた1冊。標題がが改造となっているが、原題に配慮すれば再構築とでも訳すのが無難だが、思想史的な内容に配慮すれば改造でも宜しいかろう。なにせ、19世紀以前の哲学的使命から20世紀から今世紀への哲学を架橋している。日常生活と哲学的思惟との関係性を、諸学との連関で具象的に語り、哲学の使命を明確に位置づけている。そのスタンスは昨年6月に逝去したリチャード・ローティですら、本書を絶えず念頭においていたと言われるほど、精確な認識に基づいている。 画餅のように意味のない認識論構築に勤しんだ19-20世紀の職業的哲学者の限界を、見抜いた哲学入門書で、哲学=精確な知識論(認識論)と社会との関係性を平明にかつ具象的に語ってあますところがない。名著と言われる所以である。訳者も戦後の一時期を風靡した清水幾太郎夫妻で、読みやすい。20世紀初頭にこれだけ教養という幻想に足をとられずに叙述した哲学書は、著者の学的精緻さを証明している。一読の価値あり。
僕にとっては最高の小説です。ライバルあり、困難あり、失敗有り、また女の子にうつつを抜かし・・・ワトソンはヒッピー野郎でクリックはしゃべりすぎ。ですが、最後には「やった!」とDNAの構造を解明する。この小説(小説と行って良いと思う)を読めば学者の発見の喜びを追体験できると思います。
マイルスを通してジャズ界の師弟関係、相関関係が良く判りますね。といいますか、マイルスがその中心に鎮座しているという事実が認識できるのですね。
後半は特に黒人としてのアメリカでの扱われ方を克明に説明しているのが、例え世界的なアーティストであっても同じなのだなぁと感じました。読むに連れて未購入のCDを注文していってしまい、かなりの数量になってしまった。
いつの時代も素晴らしいが本人の語る歴史を読みながら聴くと一味も二味も違うものですねぇ。読んで良かったと思います。
良い点は音楽。オープニングの『Star is born』から『Zero to Hero』、中盤メグの愛情を歌った『I won't Say』、などディズニーアニメのうりであるミュージカル(本作はゴスペルアレンジ)シーンの音楽のできは非常に良かった。 悪い点は欲張りすぎたこと。CGで目を見張らせたいかのような川竜の登場、アラジンのようにミュージカルシーンを多用してテンポのよさと痛快さをうりたいのか、リトルマーメイドのようにラブストーリーをうりものとしたいのか、おそらく全てを取り込みたかったのでしょうが、どれも半端なものになってしまった点。音楽がよかっただけに残念。
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