氷室冴子の『銀の海金の大地』シリーズ「真秀の章」の最終巻。 この巻までの山あり谷ありな物語が一段落、といったものです。 切なくて、悲しくて、でも真秀や佐保彦の強く、ひたむきで、それでいて鮮烈な姿に、一介の傍観者(読者)の私が彼らと同じようにどきどきしながらハラハラして読んだ覚えがあります。 この巻の続きに「佐保彦の章」がでる、とあとがきにあるのですが、十年近く経た今も出ていません。続きが出ることを祈るばかりです。
僕にとっては夏の恒例となってしまった作品。 観ているとなんとも言えない爽やかさがあっていい。 携帯もパソコンもなかったけど、あの時代に青春を送れた人たちが僕には何だか羨ましく感じてしまう不思議な作品です。 夏が近づいたらぜひ観ていただきたい作品。
最高です 僕は高知出身やから、コレ見ると田舎を思い出す。これは、綿密な高知の調査をもとに作られてますね。かなり忠実です。学校とかも追手前って高校に時計台があって、かなり、高知の夏を思い出します。そのまんまです。高知をイメージするときは、この作品を見てもらえば、分かってもらえます。
人妻編もついに最終回…。
帥宮と瑠璃姫との関係もいよいよ終止符が打たれた。最後はばたばたとなって
しまったものの、高彬の活躍とその後日談が描かれている。
帥宮編はなかなかストーリーの先が見えず、わくわく感があり非常におもしろ
かったと思います。
そして、氷室先生が他界された今となっては、なんて素敵にジャパネスク全体
も最終回…。非常に残念に思います。
個人的にはジャパネスクのすばらしい登場人物や舞台を活かし、いつの日か
山内さんのオリジナルシナリオで、その後の瑠璃姫が描かれると嬉しいのですが…。
とにもかくにも、氷室先生のすばらしい原作を最後まで高いクオリティで
生かし切った山内さん、本当にお疲れ様でした。
書店で見つけて中学生だった頃を思い出して
思わず買ってしまいました。あの頃と同じ作
品を読んでいるのに文章から感じる瑞々しさ
が褪せないどころかずっと強く感じます。
自分が年をとったせいなのかも知れませんが
透明感のある文章に、登場人物の微細な心の
動きがよく表現されていて改めて感動しました。
|