石原さんの好きな日本人は、日本武尊 織田信長 大久保利通 広瀬武夫 岡本太郎 賀屋興宣 横山隆一 五島昇 小林秀雄 奥野肇。 神話、武将、政治家、芸術家、政治家、漫画家、実業家、作家、自分の先生。チョイスは乱世をいき抜いた人でしょうか。ご自身と同世代の政治家、作家と女性もいませんね。なんとなくわかるきがします。
僕的には、ダンディな五島昇さんにあってみたいなと思ったのが、収穫の本でした。
まず、星の数については個人的な考えから1と2はつけないことにしているので、3つである。だから、3にも色々あるので、実際の星の数は、レビューの中身から判断してもらいたい。
さて、内容については、ほかの方も触れられているように、1950年代半ばの東京の一部の若者の風俗が描かれている。おそらく、発表された当時は、“衝撃的”だったのだろう。それもあって、芥川賞を受賞しているが、芥川賞の受賞作品及び受賞作家を見てみるとわかるが、この賞がいかにあてにならないか分かるだろう。私個人は好きではないが、太宰治氏、三島由紀夫氏、村上春樹氏は受賞していないし、受賞後活躍した作家でさえ、その受賞作の多くが忘れ去られている(作家は処女作に向かって成熟するという言葉を思い出してほしい)。本作も、著者が存命でなおかつ政治家として表舞台にいるから、ドラマ化されたり話題になるのだろう。
今の時代に、冷静になって読むと、それほど“衝撃的”ではない。さらに、ここで描かれたようなタイプの反抗的な若者たちは、実際に社会に出ると、意外と優秀な企業戦士になって、非常に保守的な人になることを、著者自身も含めた多くの人たちの姿が証明している。
そもそも、文学的な評価や価値は、“衝撃的”とは関係ない。オースティンの『高慢と偏見』は、極めて日常的で、衝撃などないが、世界的名作であり、発表から200年たっても読み継がれている。世界的名作と比べるのは酷かもしれないが、本作を読む人は、その程度の作品と考えて、手にとって欲しい。
本作が持つ価値をあえていうなら、ある時代の“風俗”を描いたことと、同時代の評価がいかにあてにならないかということ、文学賞を取っただけの若者の存在が社会現象にもなった最初の例という、資料的な価値だけである。
私に子どもがいれば、読ませたくない作品である。ただし、それは“性”が描かれているからではなく、時間の無駄になるからである。
私は30数年前に、オリジナル LPアルバムを購入し、相当回数聴きました。 素敵な点は、先ず最初に石原裕次郎のナレーションで始まるので、自然に”夢の世界”に魅了されて行きます。次に、台詞入りの曲が多数収録されているので、映画の情景が頭に浮かび、非常に心地よく楽しめます。 このアルバムは、カラオケの代表的な裕次郎生涯前半のスタンダードナンバーが、しっかり収録されている非常に優れた作品だと思います。自信を持って、お奨め致します。
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