グーグルの便利さを新書サイズ(高さが同じでやや幅広)にまとめたもの。ページ数は286頁もあり、りっぱな単行本に相当する。平素グーグル検索に慣れている人でも、意外に知らないことも多い。そのような使い込みが出来るのはやはり著者たちのようなSE上がりの人たちの専門知を踏まえ、素人にも判りやすく書かれた本書のようなガイドブックが必要である。
原則的に1頁1項目でレイアウトされており、使いやすい頁構成で、行なう作業、その意味と定義、作業手順を示した画面構成とその説明、と一貫しており使いやすい。頻繁に利用している評者には大半わかりきった事だが、気付かない利用法もあり、応用範囲を広げるために手許に転がしておくには良い。索引もグーグルのサービス機能ごとに作成され、工夫されている。
頁ごとに完結させる書き方とデザインが優れている、やや難点は引用画面の字がやや小さいことか。
まえがき
第1章 Google_Chromeを使ってみよう
001 Google_Chromeをインストールするには
・・・
013 Google_Chromeを拡張機能でカスタマイズするには
第2章 Google検索を使いこなそう
014 Googleでできることを知りたい
・・・
052 ブログだけを検索するには
第3章 Googleマップで行きたい場所を調べよう
053 Googleマップで地図を表示するには
・・・
068 作成した地図をブログで紹介するには
第4章 Googleで動画や衛星写真を楽しもう
069 YouTubeで動画を楽しもう
・・・
089 動画や音声を使って友人と無料でやり取りするには
第5章 Gmailを使いこなそう
090 Gmailのメールアカウントを設定するには
・・・
116 Gmailを利用してテレビ会議をするには
第6章 Googleカレンダーで効率よく予定を管理しよう
117 Googleカレンダーで予定を管理するには
・・・
124 最新の予定をスマートフォンや携帯電話に通知してもらうには
第7章 スマートフォンでGoogleを使いこなそう
125 スマートフォンで検索するには
・・・
139 商品を撮影して検索するには
第8章 Picasaで写真を楽しもう
140 Picasaをインストールするには
・・・
159 パソコンにある写真をPicasaでバックアップするには
第9章 Google+でのコミュニケーションを体験しよう
160 Google+ って何?
・・・
172 写真をアップロードするには
第10章 Googleの便利な機能を利用しよう
173 自分専用のGoogleページを作成するには
・・・
180 Google日本語入力を利用するには
索引
現時点でグーグルプラスについて解説してくれている本は、まだわずかです。
私が調べた限りではこの本ともう1冊だけでした。
タイトルは『完全活用術』。
グーグルプラスにどんな機能があって、どういった使い方をするのかが見開き2ページで効率よくまとめられています。
通読向きではなく、興味がある機能をつまみ読みできるようになっています。
カラフルですし、写真も多く、とても読みやすいです。
ただ、通読向きではないので、電車の中で読もうとする本ではないですね。
パソコンの前で、グーグルプラスを開いて読む本でしょう。
ネット世界の興亡ものは、いつの時代も面白い。
過去には、ネットスケープとマイクロソフトの戦いや、
コンピュータ産業の戦いを描いたものも多い。
いづれも、テクノロジーによる世界構造の変革を感じること
ができて、同時代で共感、経験できる楽しさ、よろこびを
感じることができるからかもしれません。
さて、本書は、グーグルが確立し覇権を築いた、Webの世界(検索ポータル
という驚愕の世界)と、その検索、ポータルという門を通過しない世界、
すなわち、ソーシャルネットのフェイスブックと、閉じた生態系で大成功を
収めたアップルという三つ巴(とtwitter)の覇権の戦いを、その歴史的経緯と、
技術的戦略を巧妙に整理し、読み解いた良書です。
興味深いのは、オープンなネットのトラフィックの発生点が、検索ポータル
から、仮想的な人とのつながりに移行していること。これは言い方を
変えれば、世間のさらしものになってしまう、オープン世界と、友人でつながる
一種のコミュニティ世界というゆるくクローズドな世界と、世界のユーザは
どちらを選択するか、というゲームでもあるということ。
トピックはうまく整理され、テーマは巧みに構成されており、
読みやすいわりには、最前線で、何が、なぜ起こっているかを
端的に知ることができて、便利でもあり、有意義でもあるい一冊です。
104SHを購入し、スマホデビューしたものの。 WEB接続とスケジュール管理ぐらいしか、新しいことができてなかったのですが。
これを読むと、ひとつひとつの機能の必要な所をわかりやすく説明されているので。 なにげに使ってた機能にさらに別の使い方があるのに気づかされたりしました。
これからこの本を買おうと思っている人は、この本は「104SHの機能を的確にまとめた説明書」 と思ってもらえるとちょうどよいかもしれません。
私は104SHを買ったあと読んだのですが。 104SHを買うか迷っている人が104SHで何ができるかを知る為に購入というのもアリかもしれません。
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