エスプリ(フランス的精神)、あるいは近代フランスの上品な感性を華麗に匂わせた、お洒落で高貴なピアノ作品集。まるで美しい花々や香水のようなデリケートで美しい作品。一貫して静かで落ち着いた雰囲気がある。この作品においては、フォーレとユボーはとても相性が良いようだ。柔らかい陽射しが差す中、黒っぽいサラブレットにまたがったフランスの貴公子が、シャトーの近くの美しい森の中や丘で佇むイメージや、クロード・モネやアンリ・ル・シダネルなどの気品ある仏印象派絵画の世界観を髣髴させる。ボルドー産フルボディ白ワインの味わいといった趣きもある。ちなみに私的なお薦めは夜想曲(第3番〜第6番)。
娘がシャブリエの曲を弾くために購入しました。
値段の割りに収録曲が沢山で娘も喜んでいました。
4手の曲もありとても楽しく聞けました。
クラシックの懐は深い。NHK交響楽団の茂木さんのクラッシック音楽を楽しむ解説本を頼りに古典から印象派までクラッシックに深く入ってきました。でもこの作曲家は紹介されていなかった。これこそ最高の音楽かもしれません。どこがどう違うのか、一言で曲想を述べよと言われても、あなたならジャズを語る時どう解説しますか。そうなのです。淀みなく音が流れるのです。もう一回聞けば、フォーレって今までのクラシックとはちょっと違うと思うでしょう。
雄弁になり過ぎてはいけない、メカニックに上手過ぎてもどこかへふっと消え去ってしまいそうなフォーレの香りが、ここには理想的な形で掬いとられています。 フォーレの世界に共感を寄せている演奏者同士が、互いに信頼し合いながら心ゆくまで語らっている、CDを聞く我々にもそんな場に居合わせるような幸福感を与えてくれる、歴史的名盤だと思います。
ドビュッシーの室内楽の名盤中の名盤。
今は亡きランパルのフルートの音色は素晴らしい。
ドビュッシーというと、「海」「夜想曲」など大編成の楽曲もいいですが、
このアルバムはぜひ印象派ドビュッシーを感じる一枚です。
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