ツレがうつになりましては、情報がたくさん入っておりましたが、 こちらは続編を無理やり書いた感じが否めません。 ちょっと絵や字が大きくて、話が軽すぎるかな、という印象を持ちました。 軽く読むにはお勧めかもしれません。
私は10年以上うつが良くなったり悪くなったりを繰り返しています。
「その後」にも、この本を読んで読者がどんな反応を寄せたか書かれていました。「私もツレさんと似たような症状だった。同じような人がいてよかった」というものと「ツレさんはてんてんさんのような理解者がそばにいてうらやましい」というものだったそうで。問題は2つめです。うつ病のツレさんが辛かったり泣いたり愚痴をこぼしたりしても奥さんが理解してくれて一緒に乗り越えるこの物語は、普段誰にも理解されない・・・というか自分でも何が起こっているか説明のしようがなく結局一人で病気と向き合っている患者にとっては夢物語と感じるどころか、余計うつがひどくなりかねません。私の場合は本を楽しんだつもりが、その後しばらく仕事に支障がでました。また、似たような症状を現在進行形で経験している身としては、ツレさんがすでに「過去」として振り返っているエピソードが生ナマしくつらく感じます。映画化を機に手に取りそうになる機会が増えそうなだけに、うつを患う本人に軽々しく読ませたりするのは考え物です。
あんまり面白くないです。
メッセージ性の高い作品は、メッセージを語り終えた後に、 それでも書こうとすると、どうしてもこういう風になんだか よくわからないものになってしまいますね。
それは、ペルザーの「Itと呼ばれた子」の指南編とか、 モヨコさんの「美人画報ワンダー」とかにも通じるところがありますが、 それ以上に、細川さんは、話の作り方に一定のパターンがあって、 読み飽きやすいです。
自分の配偶者がうつになった・・・この手のエッセイは数多いが,この本は気軽に読め,かつとても共感できる内容である。うつになった配偶者とそれを介護する著者と二人の視点から病状をとらえており,漫画であってもメッセージが的確に伝わってくる。
私事ながら,自分も二度うつで休職をしたが,そのときの状況がまったくと言っていいほど同様なのである。うつになった人もつらいし,何がなんだかわかわずただ見守るしかない家族もつらい。気長に取り組まなければならないが,いつかは治る病気である。ゆっくり,ゆっくりと治していきましょう。
著者のツレはうつ病の治療に3年間かかった、と書いてあり、
うつ病が長期化している自分にとって励みとなった。
『うつ病の治療ポイント―長期化の予防とその対策』は専門的過ぎて読むのが
きつく途中で読むのをやめてしまい、
『課長かっちゃん「うつ」からの生還』は休職後に復帰できているので
長期化している自分にとっては焦る気持ちで一杯になり、
『精神科に行こう!』は心療内科や精神科に行くのをためらっている人には参考
になるのかもしれないが、面白おかしく書こうとしているのか、その文章に
違和感を覚えた。
一方、この本と前作『ツレがうつになりまして。』はうつ病になってから読んで、
参考になったし、自分と同様の症状で苦しんでいる人がいることを知り励みとなった。
NHKでは何度もうつ病に関する番組が放送されているが、うつ病に対する理解は
あまり広がっていないと思う。
自分は家族に『ツレがうつになりまして。』を読んでもらい、自分の病気が
どういう病気なのか理解してもらった。
うつ病で無い人にどんな病気なのか理解してもらうのにも最適な本だと思う。
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