単純なアニメソング集かと思っていいたら、大間違い。非常にレアな、TVでは流れなかった販促品レコードや、赤塚不二夫自身が製作、演奏、歌に関わっていた曲を中心とした発掘物であった。
ハトヤホテルに措ける「赤塚不二夫と下落合テンタクルズ」のライブなぞ、長谷邦夫の本などでフジオ・プロ周辺の乱痴気騒ぎに興味を持たれた方には文字どおり一聴の価値がある。
録音データも可能な限り詳細に付いており、この手のコレクターには堪らない一枚だろう。
それ以外でも白木みのるが歌手としてユッスー・ンドゥールにも負けない(?)見事なテナーである事に驚かせされる「ダメおやじ」「銭$ソング」(イメージソング)を初め、南伸介とてんぷくトリオや、タモリ、小林亜星、高平哲郎、赤瀬川原平等豪華ゲストが結集している。さすがに山下洋輔は直接には関与していないようだ。
個人的には、テレビで流れた挿入歌、主題曲をもっと聴きたかったが、最後に「元祖天才バカボンの春」(名曲。TV盤のエンディングテーマ。)が聴けたので善しとするか。
EXTRADATAとして、Vapの詳細な情報が収録されていた。
TBSラジオ系「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」でしまおさんの人柄を知った新参ファンの感想です。
番組中では、担当編集者につけられた「現代の向田邦子」なるキャッチフレーズをからかわれていましたが、
彼女と向田邦子に重なる点があるとすれば、それは文章の美しさというよりも、豊かな感受性であるように感じました。
(もちろん、美文であるというのもそのとおりなのですが。)
読み始めて数ページめくった頃にはすでに、彼女の着眼点、物事への眼差し、リアクション、解釈、
そのすべてをたまらなく好きになっていたように思います。というか、惚れてました。
こうなると大変で、
しまおさんが悲しんだエピソード(たとえば身近な人との別れ)を読むと思わず泣きそうになってしまうし、
何かにイライラしていると(たとえば買い物中の友人の態度)こっちまで申し訳ない気分になってしまうし、
何よりも、彼女が好きな(好きだった)男性について語るときには、勝手にヤキモチを焼いてしまう始末。
と、あまりセンチメンタルな感想ばかり書いてもしょうがないのですが、
とにかく、途中から本を読み終えるのが心の底から惜しくなるほど、自分にとって大切な一冊になりました。
タイトルは「ガールフレンド」。
ですが、この本を読んだ男は「しまおさんのボーイフレンドになりたい」と思うはずですし、
そんな人となら一緒に美味い酒を飲み交わせそうだと思いました。
赤塚不二夫さんに専属としてついていた雑誌記者の本に基づいて作られた映画。記者は実際は男性だったが、その記者を堀北さんが熱演。最初は少女漫画の部門に配属されるのを希望していたが、ひょんなことから、赤塚不二夫のところに配属されてしまい、まさに水と油の関係のように、出会いは最悪、たが徐々に切っても切れない関係へとなってゆく。一生懸命馬鹿になるのだと赤塚に促されて、雑誌記者の堀北さんのはじけっぷりには笑わされた。赤塚不二夫さん演じる浅野忠信さんや編集長役の佐藤さんのはじけっぷりも笑えた。初日の舞台挨拶でのみんなでのシェーは良かった。それに堀北さんがめちゃくちゃ可愛かった(気持ち悪くてすみません)。いずれにせよ、面白かったと思います。
まず一曲目。 阿部さん作詞の突き刺さるような歌詞を、民生さんに歌われるともうダメです。 なんかズルいなあという感じも… 生で聴いたら凄いんだろうな… 重厚な音と共に、聴いている内に何かがブワーっと込み上げて来ます。 そして二曲目。 タイトルは最初に聞いた時は「?」でしたが、楽しい… テレビでPVを一回見ただけで頭から離れなかった。 恐るべき破壊力。どなたかのレビューにもありましたが、みんなのうたっぽい。 PVは子供には難しそうですが(笑)口笛とか、EBIさんの掛け声とかへんなコーラスとかも効いてます。 歌詞も何だか深くて、でも何も考えずに聴いても楽しい。 いい大人がこんな楽しい曲をロスまで行って真剣に作ったというのが素晴らしい。 二曲とも、最後の最後まで聴き入ってしまいます。 この二曲を聴いたらアルバムがすごく楽しみになりました。
現場で生でみたトーク、 USTで観たトークの数々が文字に起こされているだけで、
また違う世界観を味わえることができました。配信では小さく入っている宇川さんの
突っ込み、補足説明なども時々収録されています。
配信ではツイートに夢中になっていたりして、聞き逃していた部分多数!
まったく気にならなくて本書ではじめて味わう対談者のトークにものすごく興味を引かれる
ものがあって、配信を観ておけば(あるいは現場に行ってれば)良かったと後悔する
ものもありました。
巻頭、巻末の写真は現場スタジオに行ったことのある方なら、「ああ、この感じだ!」と
思うはずです。あと、小室哲哉氏のスタジオでの写真が秀逸です。配信をみていて、とても
気になる瞬間でした(みなさん、そう思ったはずです!)。
残念ながら、FREE DOMMUNEは中止となってしまいましたが、この本の対談を読んで
配信と現場と、きっとまた開催されるであろうFREE DOMMUNE 02のためにしっかりと
DOMMUNEの世界観を復習しておきたいものです。
通常、雑誌やサイトのインタビューや対談では、それを聞いているのは、インタビュアーや
カメラマンだけです。それが、現場にしろ、配信にしろ、一度聞いているものがこうして
テキストになっているという不思議な感覚。既に観た映画のシナリオを読んでいるような・・・
そして、そのシナリオを読んでいくと、見過ごしていた重要なセリフを見つけたり・・・
今度は、 DJプレイ中心の DOMMU本も読みたい・・・ってそれはエレキングの方ですかね!
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