ブッカー・Tにスティーブ・クロッパーそしてドナルド・ダック・ダンという最強のメンバー(ドラムは途中で替わっている)の実に世界中で耳にしているグリーン・オニオンが入ったオリジナルがこれ。このグリーン・オニオンはやたらバック・ミュージックで使われていて、みんながなんか過去に聞いたことがあるなあって思ってしまう不思議なサウンドです。一番目立って聞けるのはアメリカン・グラフィティの最後のハリソン・フォードが出てくるカー・レースのシーンでしょうか。スティーブ・クロッパーとドナルド・ダック・ダンはブルース・ブラザーズ・バンドの一員としても有名で映画の中ではちゃんと台詞も喋っています。残念ながらベーシストのドナルド・ダック・ダンが先日なんと東京で亡くなってしまいまして、非常に悲しいことになってしまいました。蛇足ですが昔のオーティス・レディングのバックもこのバンドです。
画像も音も凄く良い!さすがクライテリオンです。なんといっても動く若いスティーブン・スティルスに感動!バッファローもっと見たい!しかし、観客もみんな、おしゃれ。カッコいい!
彼らの数ある作品の中で、実は最も気合の入った一枚です。理由はほとんどのナンバーが彼らのオリジナル作品で固められていることです。カヴァー率の高い彼らのアルバムの中でこれだけだと思います。まだベースはドナルドダックダンではなく、ルイススタインバーグが担当しています。タイトル曲の渋カッコよさ、グリーンオニオンをアップテンポにしたような4、スモールフェイシズも「フロムザビギニング」でカヴァーした11など聴きどころ多いです。ブッカーTの顔ジャケが火星人みたいで怖いなどと言わず聴いてみてください。モッズなら必聴必携盤、これを知らないともぐりですよ!!
ビートルズのアビ―・ロードをレッチリよりも20年以上前にパロってるってるころはさすが。ロックの殿堂入りしてる彼等です。
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