非常に良い商品でした。とても満足しています。)^o^()^o^(
大隈重信や前島密など著名な人たち、あるいは大久保公の家族による大久保公の思い出話が満載である。
維新の英雄がどのような人柄であったのか、巷間にある小説や評論ではそれを書く作家のスケールに縮められるきらいがあって、今一つすばらしさが分からなかったが、この本では、大久保公の仕草、仕事振り、普段の姿が紹介され、頭の中で大久保公の人物像を自分なりに描く楽しみがあった。
読了後、世界が変わった。今の世に大久保公が生まれていたら、どういう人物になったろうかと考えた。どういう教育をすれば大久保公のような人物が出来上がるのか。時代や環境が人を作ったのか。
本では、大久保公に限らず、岩倉、西郷、木戸、伊藤などの方々のエピソードもある。彼らとの比較から浮かび上がる大久保公像。
大久保公を語る人たちは、ある人はともに仕事をしたことを誇り、ある人は懐かしんで涙乍らに語る。
読了後、興奮が冷めない。表紙の大久保公の写真を見つめていると、公が話し掛けてくださるようである。一度でも謦咳に接したかった。
大久保利通という人物は維新政府の土台を作り上げ、その影響は現代に まで及ぶ人物であるわりに、西郷隆盛或いは岩倉具視や維新史の本に準 主役、または脇役として登場しているだけで彼の生い立ち、奔走家・政 治家としての活動をシンプルにまとめ上げた本が意外と少ない。 西郷隆盛という巨人の影にくっついて栄達したように一般的には見てし まいがちだが、それは全く違う。薩摩藩政に復活した大久保は流罪中の 西郷の名誉回復に奔走し藩政復活以降も大久保は影で西郷を支え続けた。 思想的に全く相容れず自分を排斥さえした島津久光にいかにして接近し たのか?。またそうした行動の裏にあった大久保の信条は?。 明治の元勲のうち最も凄味のある人物であったと改めて感じた。
大変わかりやすく読みやすい本です。
イラストが多いので初心者にも気軽に読めます。
ただ人物イラストは想像とかけ離れてることがあるので
あえてイラストじゃなくても写真や肖像画の方が忠実で
結果としては良かった気がします。
イラストだったから買う気になったわけですが(笑)
後、問題なのは名前です。
改名したりなど複数の呼び名がある人物も
一つの名前で説明し補足すらしてないです。
桂小五郎や武市半平太は名前としては登場してなく人物牽引にも出てません。
木戸孝允や武市瑞山と言われても一致しない方もいるのでは・・・
そこだけは致命的な気がしますので☆4つということで。
この作品はまさしく幕末から明治維新にかけての「時代」が主役になっています。ちなみに50話近いドラマを個人を主役にして乗り切るのは信長、秀吉、家康クラスでないとつらい。最近の大河がつまらないのは、主役の人生を無理やり1年かけて描こうとするせいだと思っております。(北条時宗や宮本武蔵は半年くらいがちょうど良い)そこで本作ですが、これまでの幕末ものでは何故か 西郷はドンと構えた英雄、大久保は奸智に長けた策士というステレオタイプな設定ばかりでしたが、ここでは坂本竜馬や高杉晋作のように等身大の人物として実に魅力的に描かれてます。(特に鹿賀・大久保は絶品!)この2人が大きな「時代」の流れの中で夢を見、成長し、そして散っていくドラマを、全編だれる事無く見事に見せてくれています。特に後半、明治時代のパートは非常に興味深く鑑賞しました。21世紀大河「坂の上の雲」の予習の為にも是非。
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