文法的な面から日英の発想の違いを解説した類書は多く、単語を次々に並べて解説している本もそれなりに役に立つが、本書は、そうした表層をすくうのではなく、言葉の根底に流れる物事の捉え方の違いが考え方の違いを生むという観点から、「日本人がなぜ間違うか」にアプローチしている。 十数年前に本書で初めて、「英語は『境界線で』物事をとらえる」という考え方に出会い、それまでのもやもやが吹き飛びました。本書を読んでから、英文を書く時に名詞や冠詞について悩むことが少なくなり、ネイティヴの人に直されることが激減しました。 小テストが各章についているが、本文や例文を読むだけでも非常に参考になる。言葉の意味の捉え方は聞き手によって異なるので、例文やテスト問題の状況説明は詳しい。 いまいち英作文に悩んでいる中級者にお薦めですが、英語の発想をつかむために初級者にもオススメです。
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