<1巻の評価>
相変わらずの古賀ワールドではあるものの、「ニニンがシノブ伝」や「ゲノム」などに比べると、キャラの魅力やギャグの切れは少々パワーダウンか?
と言うのも、今作は「西遊記」のパロディという形になっているが、それがギャグ作品としてあまり良い方向に活かされていない気がする。キャラ名以外は、ほとんど原作関係なしのストーリー展開なのに、それでいて世界観含め、変に原作のイメージに引っ張られている部分もあり、いつものキャラの生き生きとした「はっちゃけぶり」が感じられない。要するにお互いの「良い所」を相殺し合っているような感じ。
特にキャラ造形が顕著で、「西遊記」のキャラを今までの古賀作品のパターン(主人公は天然系美少女、下ネタ担当のボケ役、真面目な突っ込み役など)に無理に嵌め込め過ぎている。これでは今までの古賀氏のオリジナルキャラと何も変わらない。その上ストーリー展開まで無関係なので、ほとんど「西遊記」のパロディである必然性を失っている(ちなみに同じ「西遊記」パロディでも、魔夜峰央の「パタリロ西遊記」などは原作の世界観や基本設定を踏襲しつつ、パタリロのキャラクター性を上手く活かしていた)。
わざわざ「西遊記」をモチーフにしておきながら、古賀氏なりの「西遊記」の再解釈や再構築の跡がまったく見られないのが残念。
もともとストーリー性のある漫画は描かない(描けない?)著者だけど、せっかくわざわざ「西遊記」という題材を選んだのなら、新境地開拓のためにも、ストーリーやキャラ設定は「原作を踏襲した上での」アレンジ作品に挑戦して欲しかった。
内容ですが、キャラが多く、大多数がボケ役の群雄割拠であるため 「ゲノム」のパクマンや「ニニンがシノブ伝」の音速丸のような 物語を牽引するような独裁的大ボケキャラが不在であったように 思います。しかし、そんなのがいなくても読者を爆笑させる技術 は卓越したものであると思います。 実際、古賀マンガを始終無表情で読めるような人とは話が合いそうに 思えません。 あと、巻末に載っている「ユレバケ」に出てくる化物は古賀氏の 自画像にそっくりなんだよねー。なんでだろ?
近頃の少年ギャグ漫画はこういうのを見習って欲しいよね。 繰り返し読めます。
僕はこの時間帯のアニメをあまり見たことがなかったのですが、 たまたま1回見て、はまってしまいました。タイトルだけみれば 忍者アニメなのですがそんなことはありません。ギャグです。 あまりに笑いすぎて親が起きてしまった事もありました。 原作コミックもかなりのおススメです。
原作から読んでいるのでテキトーに作られてたら嫌だなぁ、と思っていたのですが、とてつもないクオリティの高さ。ブックレットを見るとスタッフの方々も、相当がんばって製作したようです。パクマンさんも出ていて、ファンには嬉しい演出(^-^) TV放映も見ていましたが、買ってよかったと思える1枚です。
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