三連作まとめて5つ星かな・・・
摂政皇太子の庶子3人がそれぞれ素敵な伴侶を得るまでのお話です。
タイトルに「背徳の貴公子」とありますが、デカダンな雰囲気は特にないです(笑)
ヒーローたちは根本的には生真面目な働き者で(笑)よい意味で、タイトルを裏切った作品ではないかと思いました。
一作目が、ヒーローが持参金目当てを隠しながらヒロインに迫る、という話だったのでなんだかなぁ、と思ったんです。
でも、連作が好きなので頑張って次に進んでみると結構この3兄弟にはまってしまいました。
「存在すら知られていない伯爵」「認知はされている子爵」「知られているが無視されているクラブオーナー」と庶子としても立場が違うのですが、お互い協力する中で信頼関係を築いていきます。
彼らに惚れられるヒロインたちはみんなオトコマエで、それもよかったです。
3兄弟の中では一番年長の今回のヒーローは、一番得体の知れない人でした。
「背徳の貴公子」に一番近いのが彼でしょうね。
「女なんて」というクールなスタンスで、妙にバカ丁寧な言葉遣いも気にはなっていました。
ああ、こういう人だったのね、と今回納得しました。実にいい人じゃないですか(笑)
魂が打ち震える感動、とかそういう作品ではないのです。
ハッピーエンドがうれしい作品とでも言えばいいんでしょうか。
この映画は「昔むかし・・・」というナレーションで始まりますが、プラスティック(ビニール)製のハンモックが出てくるくらいですから、どう見ても現代の話です。冒頭からこの調子で、人を食った面白いセリフが全編にちりばめられています。サブリナの変身ぶりを目で楽しむだけでなく、耳もたっぷり楽しませてくれる映画なのです。脚本のクレジットには、ワイルダーのほか、原作の戯曲を書いたサミュエル・テイラーと「北北西に進路をとれ」などのアーネスト・レーマンも名を連ねています。3人のうち誰が書いたのか知りませんが、パリから届いたサブリナの手紙を父親が読み上げるシーンは傑作です。料理教室のシーンで、老人がスフレの焼き加減について言うセリフも忘れられません。しゃれたセリフを楽しみたい人におすすめします。
『ローマの休日』から4作目でオスカー女優のオードリーのミュジカル初主演だったが、相手は30年代、40年代のステップの名手フレッドでは役不足のような気がする。二人の年齢さ30歳でラブ・ミュージカルというのはどうかな?
この時オードリーは波に乗っている50年代のトップ女優で、いろんな役にチャレンジさせたかったのでしょう。ストーリとしては面白いし、彼女はローマよりパリが良く似合うね。歌が上手くないって言う人が多いが、マリリン・モンローよりは上手いと思うけど・・・・。
少しレベルが高いと思いましたが、自分のペースで時間をかけて学ぶには最高の本ではないでしょうか。
本格的なフレンチが自宅で味わうことができるのはとても楽しくウレシイですし、本当に贅沢な気分にさせてくれるものです。
主人も毎回食事を楽しみにしてくれています。
スクリーン・プレイは、これで何冊目かになるのですが、最近のものと若干違っています。
ひとつ目は、レイアウトが見開きではなくページごとになっていること。説明が下部に並べられていて、訳がマージンに寄せられています。この分、コンパクトにはなっているのですが、それらと英文を対照するのが若干面倒です。
ふたつ目は、語注の多くを日本語ではなく英語の同義語で表しています。私には、これがとても使いにくく感じました。日本語より厳密には近いイメージを表すことができるのかもしれませんが、イメージをつかむ材料として映画そのものが機能するのですから、簡便に日本語を示してくれれば十分だと思います。シリーズのいくつかを覗いてみると、日本語を使うか英語を使うかは、著者によるみたいで、この著者の方針は私には合いませんでした。
例文にも解説のスペースが割かれているのですが、他方で説明を付された単語の数が私の語彙レベルでは少な過ぎ、バランスの悪さを感じました。DVDもを見ながら利用するには、包括的な語訳が最も重要だと思います。
DVDを何度も見て、本はクイック・リファレンス的に使いたかった私には、あまり役立ちませんでした。高尚といえばそうなんでしょうけど、一般的な利用法には合っていないように思いました。最近のものには見られなくなった、このような造りは、まだ試行錯誤中だったということでしょうか。
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