24時間テレビの枠内で放送された作品ということなので、かなりはっきりしたメッセージ性を持った作品です。出演者の演技はみなすばらしいし、物語も感動的です。けれども、観終わった後に何か微妙な感じを残します。あまりにも予想通りに話が進みすぎるからでしょうか。24時間テレビという、皆がある種特別な興奮状態にある中で放映される作品なので、そこからこの作品だけを取り出して冷静に観ると少し安っぽくみえてしまうのは事実かもしれません。でも、山崎努さんの最後の挨拶、「・・・人は皆、目の前の波ばかりを見る。だが本当に観るべきはその向こうにある海原と大空の雄大さです。希望です」、それに最後の台詞「お前も俺みたいに最高の人生を生きろ」は、心に深く響きます。
滝沢秀明のファンだけではなく、幅広い年齢層の方が生きることにちょっと自信をなくしたり、迷ったりしたときに見てもいいと思います。でも、素直な気持ちで観ないと、最後の最後でちょっと微妙な感じを持ってしまいますので、その点は要注意です。(私は期待が高すぎたのかもしれません。)
自分の人生に影響を与えた本との出会いというのは、ありませんか?
人生というほどおおげさでないにしても、考え方とかが変わった、目から鱗が取れたというような経験は誰しもあるのではないかと思います。
それは、その本が自分にとって「1歩だけ」先を指し示していてくれた場合に、影響が大きいのではないかと考えます。
「共感できて、初めて人は理解ができる」のだといわれますが、共感するためには、自分自身の素地が出来上がっていなければならない、
つまり「心の準備」ができていなければならないのだと思います。
前置きが長かったですが、今回のこの本についてのレビューが好悪分かれるのは、
こういった類の本は「読む人のレベル」によって異なるからだと思うからです。
失敗したくないと思って色々な本に縋る人は、ある意味勉強家であり、読書家であります。
おのずと色んな本を読んで知識レベルを高めます。
そういう指向の強い人にとっては、こういった類の本のタイトルはまさに格好のものだといえます。
そうして、良書にあまり出会っていないビギナーにとってはこの本は「良書」であり、
成功指向が強く色々な本を読んでいる経験者にとってはこの本は「物足りない」のでしょう。
内容については、確かに結局自慢話にしか聞こえないところは多々ありますが、
高学歴であるが故に「残念な」人であるという人が多いという、著者自らの自省が綴られている点は評価できると思いました。
日ごろ文字ばかりの本を読んでいると、無性にこういう類の本を
手に取りたくなること、ありませんか?
本書は、ビジネス書というよりは、他の方がおっしゃるとおり、
写真集に近く、1ページあたりの文字も少ししかありませんから、
さーっと読んでしまいがちですが、その内容を自問自答しながら
読むと、ふと手をとめて考えてしまう部分もあり、新鮮な気持ちに
なれました。
普段あまりこういうものを手にされない方にもお薦めできると思います。
日本を深く理解したイタリア人が、戦後再び訪れた日本について書いた随筆であり、日本の文化とは何なのかを知ると同時にヨーロッパ、イタリアの文化も垣間見ることができます。というのが、この本の一つの見方ですが、多くの内容が盛り込まれているため、全てを紹介することはできませんので、私の印象に残った一連の記述について書きます。
著書の友人で日本人と結婚したイタリア人学者(実業家でもある)の個人的な恋愛に踏み込んだ記述がなぜか多く盛り込まれています。日本人女性の印象を書くためにわざわざ書いたのか、西洋人にとっての日本の印象を分かりやすく表現するために書いたのか、とも思われますが(それもあるのですが)、人間、人生というものを表現するために書いた、ということが本書を最後まで読むと分かります。その部分は、それだけでも優れた文学作品のようです。
ここまでの知性と人間性をもった人に、深く日本が理解された幸運を感謝せずにはいられない気持ちにさせられる本でした。
既に 「リアル鬼ごっこ=B級」 という認識があったので、 1、2作目よりも楽しめました。 (1,2とのつながりはありません)
変にCGを使っていなかったので(殺し方もかなり地味) 映像的なチープさが思ったよりもなくてよかったです。
脚本も潔くB級を貫いてます(笑 まあまぁありきたりで、ここで?っていう笑いがあって、オチもうやむや。 でも前作のようなかっこいいアクションはなかったです
時間も、ちょうどいいくらい。 詰め込んでるなとか冗長だなとかは思わなかったです。
突っ込みどころや、説明不足なところもかなりみられますが、 3部作の最初ってことで割り切りました。
1,2が楽しめた人もそうでない人も 素直に楽しめると思います。 (変な期待をしなければ)
オススメです。
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