台湾出兵について外交的な事後処理を中心に描かれてます。
最終的には、驚異的な粘り腰で国家の体面を勝ち取る大久保。
その手腕に感服すると共に、こんな事態になってしまった展望の甘さも印象的です。
大久保の長所、短所が垣間見れる巻だと思います。
それにしても、なんとも「余談」が多い本だなというのも率直な感想です。
余談の合間に物語が挿入されている感じも受けました。
大久保は才能は特別優れていたわけではないが、頑固さというか自分の意見に対して強い信念があり、それを着実に実現していく努力、忍耐強さがあったというのはなるほどと思った。 また、理想や思想的なものにはあまり興味がなく、バランス感覚に優れた現実主義者だというのもうなずけた。 若いときに派閥争いに巻き込まれ親が流刑になり、本人は蟄居させられる苦労をしたことも、その後の活躍に役だったと思われる。
近現代の日本史を膨大な著名人の日記によって読み解く。
と言ってもそれらの日記の詳細を読み解くのではなく、
それぞれの日記の読み方・価値を解説するものである。
『大久保利通日記』
『木戸孝允日記』
『原敬日記』
『後藤新平日記』
『濱口雄幸日記』
『重光葵関係文書』
『高松宮日記』
『梨本宮伊都子日記』
『昭和天皇独白録』
『徳富蘇峰 終戦後日記』
『入江相政日記』
『富田メモ』
『石橋湛山日記』
『鳩山一郎日記』
『佐藤栄作日記』
『大正天皇実録』など。
中の『富田メモ』には「昭和天皇が靖国へのA級戦犯合祀に不快感を示したこと」
「参拝中止が『私の心だ』」と発言したことなどが綴られている。
システム自体は相変わらず安定していて、不変の楽しさがあります。
特に目新しい所は無いのですが、以下今作をプレイして思った事です。
◎従来作と比較してマップが相当広くなった為、それに付随して物件駅の数も増えた
◎スリの銀次の出現頻度が異常に高い(青マス停止時も出る)
◎増資が出来ない
◎月面マップが無い
◎歴史ヒーローが非常に強力
◎災害イベント(台風等)の頻度が極端に低い
◎臨時収入以外の物件関係のイベントが少ない
特に歴史ヒーローは、その頼もしすぎる威力は、対戦相手もゲームバランスも粉砕します(笑)。
味方につけるには、そのヒーローがいる都市を独占する事が条件なのですが、さぬき<平賀源内>
や岐阜<織田信長>等、低額で簡単に独占出来るにもかかわらず、あまりに強力過ぎます。
天草<天草四郎>だけは、独占した後30年守り通さないと味方にならないのですが、低額独占
可能都市も何かそういった規制を設けるべきだったのではないでしょうか(独占した後に味方に
するかしないかの選択肢がでますのであえて味方にしないという自主規制は出来ます)。
ただ、歴史ヒーローが味方になるというアイデアは面白いと思いますので、上記を改善して次回作
にも導入して頂きたいです。
以上、残念な点もありますが、細かい部分に改良を重ねてテンポも良くなっていますし、十分な
完成度に仕上がっている作品だと思います。
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