93年発表のアルバムです。ベーシスト、プロデューサーとして既に超一流の名声を得ていたにもかかわらず、ソロアルバム等ではボーカル入りの曲が多かったりと、彼のベースを思う存分聴きたいというベースファンの期待にようやく答えてくれた初のリーダーアルバムといえると思います。他のレビュアーもご指摘されているように、完成度やアダルトさの点では、後のM2等に比べ劣りますが、その分、エネルギッシュさが感じられるサウンドになっており、ROCKのフィールドから入られる方にはこのアルバムが良いかもわかりません。マーカスのリーダーアルバムということで、参加メンバーも、ウェインショーター、デヴィッドサンボーン、トニーウィリアムス、ジョーサンプル、レニーホワイト、オマーハキム、そしてマイルスデイビス等々、豪華なものになっており、ここぞという所でニヤリとさせるプレイを披露しています。また、ジャコパストリアスのTEENTOWN等、他ミュージシャンの曲をマーカスなりにカバーしているのも聴き所でしょうか。邦題からマイルスへのトリビュートといわれることも多いアルバムですが、マイルスなき後の帝王は俺だと宣言したアルバムともいえると思います。
浮いてる気がする。福富氏曰く「ジャズ、ボッサなナンバーを中心に」と言ってるがどうしてパリスマッチの曲だけハウス仕様なのか疑問。アクセントをつけたかったのか?しかもオリジナルバージョンではなく「 Ananda Project」のリミックスだから余計にハウスなんだから浮いて聞こえる。ボッサなナンバーはもちろん○だけど、日本人勢「長岡成貢」や「佐野聡」の曲のとてもいいのがわかってそれだけでも買い!長岡氏や佐野氏のアルバムを買ったくらいよかったですよ!
フィリップ・セス。僕が一番好きなアーティストの一人ですね。彼のプレイとアレンジがひたすらセンス良くそれだけで泣けるアルバム。フィリップ・セスの才能が全開で出ている素晴らしい作品!また、マーク・ジョンソンのベースがやっぱりかっこいいです。コクがあっていいね。"Vera Cruz"のマイケルのテナーがごっつくかっこいいです! アンディ・スニッツァーも一曲目でいいテナーの音出しているし。満足度高いあるよ。サイロ・バプティスタのパーカッションもシャカシャカご機嫌です。ビル・スチュアートってこういうリズムでやってもかっこいいですね。一曲、いつでもどこでも何にでも首つっこむギル・ゴールドスタインがまた渋くアコーディオンやってます。木住野さん! 作曲が素晴らしい! メロディが良いし全部歌える。また、ピアノの音が綺麗! そしてやっぱりバカテク。。
飛行機のラジオ番組で聞いたときからいいなぁって思って、買いました。聞きやすいアルバムでリズム感もあり、オススメです。
エレガントなスライドプレイをみせるPhilippe。
どもかメロディアスな引き方はやはりフランス人であるからであろうか。
ただ90年代半の作品よりもよりアコースティック、R&Bよりになっているのはアメリカ生活が長いゆえか。
Bluesyな魅力の4.5.8.12等もとても完成度が高いが、どこか核にアメリカ人と違う叙情を感じるのは
僕だけであろうか。広大さを感じる5・12曲目のAT WORLD'S EDGEが叙情的な魅力にあふれていると思う。
参加メンバーはとても豪華で、Simon Phillips (Drums), Pino Palladino(E-Bass), David Frank (A-Bass),
Jeff Golub (E-Guitar), Marc Antonie (A-Guitar), Rick Braun (Trumpet), Michael Davis (Trombone),
Kirk Whalum (Sax), Lenny Castro (Percussion)等となっている。
全体的にかなりR&Bになったのもこのさんかメンバーの影響も影響もあるかな。
個人的には8曲目のROPPONGI BLUESが個性的なアドリブプレイも含めて僕のお気に入り。
もしかして、このアルバムに参加の皆さん六本木の街をよくご存知とこの曲からお見受けしたが。
週末の夜の六本木交差点付近をイメージしてしまう曲である。
そうそう、最後の日本版ボーナス2曲はとてもフレンチなエスプリあふれる楽曲。
このコンセプトのアルバムも聞いてみたい。
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