林檎さんの歌声、世界観は言うことなくかっこいい。
ただやっぱりこの曲にベンジーが参加していることはすごく大きい。
ギターソロは冗談なしに涙が出そうになった。
昔からベンジーファンであったが、彼が弾いてるとしらずにそうなった。
やっぱりすごい作品だと思います。
9作品のうち、町田康と江國香織の作品が、素晴らしかったです(☆5つ)。
ストーリーは源氏物語に忠実でありながら、
独自の文体・視点によって、
登場人物が、より生き生きとしたものになっており、とても面白かったです。
この2作品を読めただけでも、買ってよかったと思いました。
桐野夏生、小池昌代の作品は、
登場人物の一人が後日、あの出来事を回想する、という形になっており、
現代語訳を読んだだけでは思い至らなかった部分に、思いを巡らせることができました。(☆4つ)
(たとえば私は、現代語訳を読んだ時点では、女三宮のことがあんまり好きではなかったのだけれど、
今回、桐野夏生の物語を読むことで、女三宮に同情的になりました。)
残り5作品のうち
3作品は、通常の現代語訳のように思われ、どこが斬新な解釈なのかよくわからなかったです。
登場人物の相関関係などを知らない場合には、読み終えるのがキツイかもしれません…。(☆2つ)
ほかの2作品は、源氏物語から、ストーリーも設定も全て変えられています。
源氏物語を離れた短編小説を読むつもりであれば、面白かったのかもしれませんが、
あくまでも源氏物語のアンソロジーを読みたかった私には、不満が残りました。(☆1つ)
というわけで、9作品を平均して、☆3つです。
3人の女性の視点から、育児とは、母親とは、女性とは何かを描いた作品です。 狂おしいほどの激しい感情の描写が、読む側に襲いかかってくるようです。
夫の理解や協力を得られず、育児に孤独感と疎外感と不自由を感じ、 ライブビデオで保育園での子供の様子を監視し、ついには虐待に走る専業主婦・涼子。
華々しい世界に身を置き、別居婚を続けながら一人娘を育てるも、 不安定な感情からドラッグに溺れ、徐々に自己破壊をきたしていく小説家・ユカ。
社会的成功をおさめ周囲が羨むような生活の一方、夫とは不通が続き、 一方では不倫相手との逢瀬を重ね、思いもせぬ現実に翻弄されてゆくトップモデル・五月。
誤解を恐れずに言えば、子供は親の自由を奪い取る存在です。 そのためか近世ヨーロッパなどでは、生まれたばかりの子供を親が里子に出す風習もあったと聞きます。 いまの日本のように、子育ては素晴らしいこと、子供は宝だという価値観は、 歴史的にみればレアケースだという見方も成り立つのかもしれません。 しかし今の日本では「子供は宝」の美徳のもと、 母親が我慢して禁欲することが当然だとされる傾向があります。 子育て支援といっても微々たるもの。3人の母親の苦悩は現実の一面を投射しているでしょう。
過激でグロテスクな描写に目を背けたくなるけれど、 闇に向かって咆哮するかのような登場人物の叫びがずっと伝わってきて考えさせられました。 人間を描く小説としては、傑作の部類なのではないかと思います。 ただ、実際の子育ては、もっと周囲に助けてくれる人がいて、楽しいのだと信じたいですが。
田舎医者はカフカ特有の不条理さが炸裂している彼の代表的な短編の一つだ。しがない田舎医者が自分の労働環境にぼやき、瀕死の少年を眼前に裸になって逃げ出すというストーリーはなんとも現実離れしている。しかし、過労からくるモラルの欠如などは日本の医療現場にも当てはまらないだろうか。カフカの世界が歪んで見えるのは、現実世界そのものが歪んでいるからだ、と思えてしまう。
今回のアニメーション化において目立ったのもこの歪みであり、カフカ独特の不安と緊張感が全編を通して伝わってくる。田舎医者の頭を見れば分かるように、登場人物や背景は極端にデフォルメされ、物語のテンポは変則的でとっぴょうしもない。それに加えて、ぼかしのようなエフェクトが一種の閉鎖感を与えている。アニメとしてはヘンテコだが、カフカの世界が忠実に再現されており、カフカの読者もうならせる仕上がりになっている。
さらに山村氏は映像化するにあたって、いくつか田舎医者の解釈を提示した、と自負している。僕が気づいたのは田舎医者に仕えるうら若き乙女ローザが、原作者にそっくりなこと。美しい鼻筋と太い眉毛にパッチリした目。もうカフカにしか見えない。カフカも若い頃に逆レイプされた、という説があるのでそのへんと関係がありそうだ。
また、それより重要だと思えるのが、美しい傷を持った少年と田舎医者が実はそっくりの顔と体つきをしていること。実際、田舎医者の原作を読む限りは二人に共通する身体的特徴は一切書かれていない。今回、あえて田舎医者と少年をそっくりにしたことで、山村氏は二人の共通点を鮮明に浮き上がらせることに成功している。それはキャッチコピーにあるとおり、「絶望の朝」を二人がこれから迎えることである、と僕は思う。
商品の詳細には21分と書いてあるので心配だが、是非ともメイキングやインタビューも追加してほしい。特典映像追加の願いを込めて星5つ。
最近一番気になる女優、吉高由里子さん。
女性ファンも多いようですが、女性が買うなら写真集より断然こっちでしょう。私も彼女と同世代、同性ですがこの本を読んで吉高さんが益々気になる存在になりました。
吉高さんのインタビューに対する唯一無二な感じの不思議な受け答え、と思ったらマネージャーさんの泣かせる話も必見です。
かなーーりゆるくてレアで素敵な女優、吉高由里子さんの魅力を知るには必須アイテムでしょう★
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