タイトルの通り。 主張に大勢を及ぼさない細かい歴史的事実の記述の誤り(例 カエサルの養子アントニウス) に目をつぶっても過激で斬新な考え方はでてこない。初めての人はどうぞ。 これなら、「ザ・フナイ」連載の記事をピックアップして単行本化したほうが過激で面白いとおもう。 著者は過激な内容でこそ真価を発揮するので、再び佐藤優氏(かなり強く希望)船瀬俊介またはふなっしーとの対談本 を期待したい。
いきなりこの作品はヘビーでした。でも彼ならではのバイレンス描写や世界観は伝わりました。J・ウーやS・レオーネの映画から影響を受けたのが分かります。今回は日本が舞台ですが現実の日本ではなくあくまでも今まで見た日本映画からイメージされた日本がモチーフだそうです。栗山千明も出番は少ないですが女子高生の殺し屋役を楽しんでいるように見えました。なんでも血の涙を流すのは彼女のアイディアだそうで、そのアイディアを積極的に採用するタランティーノの映画作り精神もかなりのものでしょう。でもルーシーリューの頭が割れるのはついて行けれなかった。初めて彼の作品を見ましたが、ちょっとこれはアクが強すぎたみたいです。
任侠映画の独特のサウンド感を洋風に味付けした感じが新鮮みを増してとても良かったです。 映画の強烈なシーンを彷彿とさせるサウンドトラックでした! オススメです!
中高年には、なつかしい曲、若者には、新鮮な曲?満載のキルビル。 いい映画でもサントラは、意外とつまらない。そう思っている方多い のでは。しかし、このサントラには、大満足。 キルビル1には入ってなかった怨み節が、ついに登場。
B級アクション邦画へのオマージュが詰まったVol.1よりも落ち着いたという評判だが、代わりに香港のカンフー映画やマカロニ・ウエスタンなどへのこだわりが炸裂してるし、Vol.1同様に梶芽衣子「怨み節」をタイトル・ロールに使用するなど、やっぱりB級アクション映画へのオマージュの塊りになってると思う。
この映画の場合、監督の邦画の「イナタサ」への(若干勘違いも入った)思い入れが強すぎて、日本人が見た場合と欧米人が見た場合の見心地はかなり違うだろうと思う。「レザボア・ドッグス」等の初期タランティーノ作品に比べて、手放しでこの作品を誉める日本人がいないのは、そういうことじゃないかな。
80年代後半から広告代理店が邦画業界を牛耳るようになってから、タランティーノが愛したチープでアホなB級邦画というのが無くなってしまった。レンタル・ビデオ業界冬の時代にVシネマとしての延命策もなくなってしまった今、こういう昭和の日本文化というのは廃れていくしかないんだろうか。(だからといって、普通の映画ファンは困らないのが困ったところではあるのだが。)
マーケティング至上主義のハリウッドで映画バカのノリを維持して成功したタランティーノの功績は、一応映画史に残るものだと思う。でも、それは日米ともに、映画業界がB級映画監督すら生息できなくなったdeadman's worldになってしまったからかもしれない。
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