純粋にキットとしての評価だけを書きたいと思います。
まず組立のし易さですが、2-3時間もあれば組みあがると思います。 ほぼ全てのパーツが、モナカ割りパーツにポリキャップをはめ込んで組み立てる方式を採用しているので、ストレス無く組み立てられると思います。 パーツの精度も良く、一部のパーツを除いては、特にパーツ修正の必要もありませんでした。 スタイルも良く、キット自体のディテールも煩過ぎずに丁度良い塩梅ですね。ただし、全体的にパーツ数が少なく抑えられており、一部は大雑把な作りになっていますので、パーツの裏がスカスカになる箇所が出てきます。
次に関節ですが、ここが一番問題です。 まず、付属のポリキャップがふにゃふにゃなので、兎に角パーツが直に外れてしまいます。 武器等を持たせてポーズを取らせると、必ず何処かの四肢が外れてしまう程に関節が緩いです。 特に「上腕・股・足首」のパーツがポロポロ取れます。
アクロバティックなポーズを決めて飾りたい方は、まず関節パーツを全て入れ替える改造が必須でしょう。 価格を除けば、キットとしての出来は「良い」と評価出来ますが、関節の緩さが残念なキットだと感じました。
昔話になるが、最初のガンダムは奇妙で癖になるアニメだった。ジョジョの奇妙な冒険や覚悟のススメのように、王道ではなかったが一度はまると抜け出せない作品だった。そんな訳で、当時マイナーだったTVゲーム業界にもいくつかガンダムテイストを入れようとしたソフトがあったが、色々な限界からどうにも満足できるものは殆どなかった。 そして最初のガンダムらしいゲームソフトがレイノスである。 まず、自機が弱い。正確には攻撃力に比べ防御力が低く、爆炎にも攻撃力があるため、自らの動きに100%の責任を持たなければ呆気なく死ぬ。次に、味方の機体がわらわら出て来る。殆ど戦力としては期待できないが、守るべきもの、共に戦う仲間が居ることを主張してくれる(残念ながら続編にあたるヴァルケンではここが弱い)。特に最終戦で味方艦隊メインから敵艦隊メインへスクロールしていくところは鳥肌がたつ。 ダメージを食らい易く移動に慣性がつく自機のため、ゲームとしての難易度は高い。しかし未だに忘れられない、癖のあるソフトなのだ。
前作であるレイノスも組んだことがありますが、肩部と股関節部、手首部に新型ポリパーツを採用すること でポーズの保持力が向上しています。元々がスカートアーマーがなく脚部がかなり大きいというデザイン性も あってしっかり地に足を付けたポーズが取りやすくなりました。スタイルはゲーム登場時に比べると正面から 見て頭部、胴体が小さめで手足が大きめなのでかなりスマートな印象ですが真横から見るとゲーム当時の ずんぐりしたスタイルに見えます。リベットやマイナスモールドも小気味よく配置され、解像度をあげた ような印象です。各パーツも極力合わせ目が表面に出ないよう配慮されています。 惜しいのが手の形状で、角指なのですが表情に乏しく武器保持用の開いた左手も不自然な付き方に見えます。 せっかくアームパンチ機構も再現されているので、ジョイントの軸幅が合えば市販のディティールアップ パーツとコンバートしてもいいかもしれません。地味ですが1/35というスケールなので、ミリタリー フィギュアやAFVモデルと夢の共演も出来ます(ドラゴンワゴンに載せるとか)。 模型そのものの出来だけでいえば厳密には星四つレベルなのですが、新鋭メーカーながら大手の物にも 見劣りしないパーツ精度と、ミサイル、レーザー、幻の武器ナパームやブースター付きなどのバージョン 違いや敵AS展開への期待、そして何よりかつて熱中したゲーム中の機体を素晴らしい出来で再現して くれた事への感動を込めて星5つとさせていただきます。ヴァルケンに熱中した記憶のある方、 アンダーゲート処理などやや敷居は高い内容ですが完成すればきっと当時の興奮を思い起こすと思います。 いい時代になったなぁ、そう思わせる一品です。
バンダイさんの”HG”カテゴリーのキットのように、パーツの細分化を抑えた組みやすい設計。
しかし、スネや肩といったポイントは”重装らしさ”が出るようにある程度はパーツ数を割いてあります。
組み立て説明書には本キットの元となった、ゲームマニュアル4ページのイラストが載っています。
ただし、胸部のデザインは表紙イラストに順じ、「狼牙」「ボッツ」「ボダブレ」的なキャッチーなデザイン。
武器のディテールが比較的簡素だったり、アーマー裏がシンプルなのは「アサルトスーツという兵器の設定
やイラストを、各人がどう解釈するか?」という点や「プラモだからこそ、いじって楽しんで欲しい」という
メーカーさん、原型師さんの配慮だと感じました。 そうです、レイノスのプラモがいじれて幸せです(感涙)。
モールドもほとんどがキレイに成型されていますし、パーティングラインもかなり小さいです。
スナップフィット式にもかかわらず、ピン・ダボ裏のヒケも肩付近の数箇所ぐらいしか見えません。
肉抜き穴はありません。 スチロール樹脂+ポリパーツ。カメラアイは中央のみクリアー(無色)。
ピン・ダボを切らずに組んでみましたが、1割以下のピンが1、2mm残して止まる〜といった精度。
頭部のヒサシなどの長方形ダボは概してキツ目です。 ピンの位置などは非常に正確で、合わせ目消し
該当箇所もすり合わせは不要(武器のみ極わずかにズレてましたが、それでもすり合わせ不要に近い)。
バックパックの一部を除けば、合わせ目消しの部分にあるモールドは単純な線のみで簡単です。
後ハメ加工が困難な部分は、肩関節:肩アーマー と 足首関節:カカト部分 ぐらいです。
横腹〜腋の下を経て、腕の内側=人体の鍛えにくい部分のメカがむき出しでつながってる所や、
大地を鷲づかみにしそうな脚部のデザインが特長的、魅力的だと思いました。
また、平手の表情、特に武器を両手で構えた際の自然さがすばらしい上、トリガーの指の浮かせ具合も
絶妙(接着しても武器の着脱は可能)。 110度ほど曲がるヒジや、モモ上の軸回転なども良いです。
欲を言えば、模型誌で市販パーツに置換されがちなヒジの丸モールドや袖口を別パーツ化したり、
首を二重関節にするなど、あとひと押しがあれば良かったと思います。
友人宅でヴァルケンをプレイして期待をしながら待ってた作品。 もちろん定価買い。 初回クリア時の評価はなんかあっさり終わるな・・・。という感じでした、Amazonレビューで言うなら☆3くらいでしょうか。 しかも使ってたのは敵の機体、周回プレイしても一向に機体数は増えず(機体選択画面に空欄があるのでぬけている機体があるのがわかる)なんで?と?マークを連発しながらプレイしていました。 サターンのメモリーが飛びまた最初からやった時に武器の取得にランクが関係してるのに気づきました、そうですこのゲームは一周目に高ランクを取得し武器や機体を手に入れなければならず2周目以降では入手出来ないのです。
それに気づいたからには楽勝だぜ!と意気込んだものの一周目ですので1ステージは装備固定、味方ASも守りながらと条件が厳しく、後のステージも手に入れた武器でやりくりしていくandリトライでした。 今思えば、むきになってリトライしている辺りで作り手側の策略に見事にハマってましたね(笑)。
総評としてレイノス2はヴァルケンとはアプローチが違うものの非常に丁寧に作られたゲームです。 設定上腕前は超一流のならず者というのはロボットゲーにはよくあります(気のせいかも。)が、ここまでその設定通りゲーム中に活躍して見せろというゲームは中々無いです。 敵もこちらがオレは"12特機"だぜヒャッハーと調子こいてるとゲーム中にレベルが上がり攻撃が激しくなったりと一筋縄ではいかせてくれません、だからこそランクAを取れた時は本当に嬉しい。 高い難易度を機体性能だけでなく自分の技術や知恵でクリアしていく本作はプリンスオブペルシャやロックマンシリーズ、ジャンルは違いますがアーマードコアに通じる面白さだと思います。 クセが強く万人にオススメは出来ませんが、ハマれば相当楽しめるレイノス2を僕は今でも大好きです。
追記 偉そうな事言っといて数年振りにプレイしたらダメダメでした(笑)。 機体使用条件も忘れてますががんばって一人前のAS乗りを目指します。
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