彗星の一番搾りほ~ちゃんのじっくり時事評論

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鼠―鈴木商店焼打ち事件 (文春文庫 し 2-1) 城山三郎といえば経済小説のほか、「落日燃ゆ」など近代史でも著作がありますが、本書はそのなかでも異色ともいえる作品。
大正時代に一世を風靡した商社「鈴木商店」。三井、三菱の向こうを張り、大番頭・金子直吉を筆頭に世界を股にかけて商売を発展させたものの、米騒動での焼打ちをきっかけに凋落し、昭和に入ってついに倒産。
本書では「なぜ焼打ちは起きたのか」という城山氏本人の疑問から出発し、当時の関係者や関係文書から、鈴木商店の実態と直吉の人柄、当時の政府やマスコミ(新聞)の状況などを詳しく紐解いていく様子が描かれます。
焼打ち事件については、朝日新聞の(鈴木商店を巨悪とする)扇動的な報道が背景にあったことを指摘していますが、逆にそのことを契機に政府が規制を強め、結果的に太平洋戦争時の大政翼賛的な報道につながっていくことを考えると、複雑な心境になります。
とにかく一次資料、インタビューが豊富で圧倒されます。昭和39年ごろの作品。

中国の神さま―神仙人気者列伝 (平凡社新書) 「儒教の影響で、中国には神様がいない」とか「文化大革命のとき、かなりの数の廟(神様が祭られている場所)が焼かれて信仰が廃れた」などと、どこかで読んだか聞いたかしたことがあります。が、この本を読めば、決して中国に神様がいないワケではなく、キリスト教やイスラム教のような唯一無二の絶対神がいないということ、神様がいないどころか、日本の八百万の神々に負けないほど大勢の神様がいらっしゃって、今でもあちこちの廟に祭られているのだということがわかります。実在の人物や物語の登場人物が神として崇められるようになったもの、星を擬人化したもの、海や川、山の精霊から、修行して神域にまで達した仙人たちまで、容姿も様々ならばご利益も様々なこれらの「神」たちを、一冊で説明・解説するのは無理があったのでしょう、本当に有名な神様しか紹介されていないのが残念ですが、中国が舞台の、または中国の物語を下敷きにした小説やマンガ、ゲームなどで、わからない神様や名前が出てきたときなどにちょっとページを開いて調べてみるのにちょうどよい本です。
プリンセス・ブライド・ストーリー ―デジタル・レストア・バージョン― [DVD] 初めて見たのは高校生位でした。もうケィリーから目が離せない位好きになり、その頃かな イギリス貴公子ブーム?があり写真集など沢山購入しました。あれから何十年…今見ても あの頃のように胸が熱くなり 嬉しくて泣きそうでした。ストーリーは予想出来ますが 逆に安心して見られますよ!
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