新聞、雑誌、テレビなどで毎日のように報道されるアジアでのビジネスの重要性。
これから否が応でも仕事に関わってくるアジアビジネスを知るため、色々と探して
いた私には、最適な書籍でした。
紹介された七カ国(インド、シンガポール、ベトナム、タイ、韓国、インドネシア、
中国)でのビジネス、そして各国と日本との関わりがわかりやすくまとまっています。
本書はリーマンショック前に書かれたものですが、古さは感じなく、各国について
十分に理解でき、役立つものでした。
最新の取材で更新されるのであれば、是非そちらも読んでみたいと思う。
自分の信念を貫き、ものづくりを続けて輝き続ける人間を描いた話。
ものづくりを続ける人たちの使命観、仕事観は伝わってきたが、作っているものが本当に細部にこだわっており、実際には表に出てこない部分が多かったので、難しい話が多かった。全体的に3つくらいにして1つ1つの商品をもう少し掘り下げてもよいかなと思った。
個人的には、山崎研磨工業の話がおもしろかった。「磨く」という技術だけで勝負し、自社製品を作りながらも自己満足にならないよう下請けも続けていくという考え方は素晴らしいと思った。
江上氏にとっては初めて?のホテルを舞台とした小説です。著者は銀行出身とのことで銀行小説は詳細でリアリティ溢れ、また江上氏独特の厳しい意見が魅力であるが、本書は就職難で、地方都市の落ちぶれたシティホテルに入社した主人公がオーナーの孫娘である女性支配人のために、新入社員にもかかわらず周りを巻き込みながら銀行とファンドからの厳しい条件に苦しみながらホテルを再生させていくというストーリーである。設定が固い銀行はでなくホテルのためか、今までのよりはソフトな印象。これも舞台がホテルというやわらい土台だからかもしれない。
銀行出身の江上氏は銀行小説は得意分野であるが、初めてのホテル小説のわりには内容はよく取材をされており、ホテル経験者の私が読んでも正確でリアルに書かれている。また、内容も主人公は新入社員でありながらのホテル再生の中心となっており、ときおりありえないというような行動はあるものの、ホテル出身の小説家 森村誠一氏の初期のホテル小説と比較しても見劣りはしない。 『仕事が人生である』これは氏の小説の主人公はすべて一生懸命に仕事に取り組んでいる姿が書かれており、この主人公も一貫してその姿勢である。これは氏の生き方にも通じていると見られる。主人公の仕事に取り組む姿を読み、新入社員の頃はこうだったよな、こんな気持があったよなと懐かしく、そして自分の仕事への取り組み方を見つめ直そうと思った。 元気のでる小説である。こんな気持があれば日本も元気になるのではないかと感じた。 仕事が人生 それがすべてではないがそのとおりである。良い言葉である。退職した時にいい人生だったと思いたい。そして次の人生を考えたいと思った。
最後は江上氏ならではのシティホテル再生の理想の姿を提示しており、企業というのは存在するだけではなく、必要とされなければならないと感じた。 480ページを一気に読める満足の一冊である。
新聞、雑誌、テレビなどで毎日のように報道されるアジアでのビジネスの重要性。
これから否が応でも仕事に関わってくるアジアビジネスを知るため、色々と探して
いた私には、最適な書籍でした。
紹介された七カ国(インド、シンガポール、ベトナム、タイ、韓国、インドネシア、
中国)でのビジネス、そして各国と日本との関わりがわかりやすくまとまっています。
本書はリーマンショック前に書かれたものですが、古さは感じなく、各国について
十分に理解でき、役立つものでした。
最新の取材で更新されるのであれば、是非そちらも読んでみたいと思う。
ダウン症の子を持つ父親が妻子を殺害した事件から裁判での判決までを、その父親と弁護士を軸に描いた小説でした。 障害者支援を行うNPO法人や重度知的障害者の施設を取材された上で描きこまれています。 気楽な気持ちでミステリーものと思って読んでみたら、ダウン症や知的障害者を扱った社会派の小説でした。 私にとって読書は息抜きなので、この手のテーマを扱ったノンフィクションやルポルタージュだったら手に取っていなかったと思いますが・・・一気に読みきってしまいました。 この本で提示された出生前診断やノーマライゼーションといったダウン症や知的障害者を取りまく視点、そして介護や家族の在り方といった視点を自分でもどう受け止めていいか消化しきれません。 私自身でも消化しきれないのに矛盾していますが、より多くの人に読んで欲しいと思います。おすすめです。
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