NHKの爆問学問で取り上げられ、興味がわいたので購入しました。子供の夏休みの自由研究の題材にもなりました。
多分ですが、分厚い脳科学・神経科学の教科書を除けば、本書がこの分野で最も広範に知見を紹介していると思います。脳の基本的な構造、五感と脳の関係、生まれてから死ぬまでの脳の変化、感情と脳の関係、思考・知能・決断と脳の関係、意識・睡眠・精神と脳の関係、などです。
当然、その分各々のトピックは浅めの紹介となっており、トピックごとの様々な研究結果、研究の歴史、今後の課題等については、巻末の参考文献をはじめとして、単一テーマを深く掘り下げた本を読む必要があります。
また、各々のトピックの取り扱われ方の深さに濃淡があります。各々のトピックについての脳研究の歴史と幅が影響を及ぼしているところもありますが、著者の興味や読者の興味(と著者が思っていること)も影響しているような印象を受けます。
とはいっても、世の中に出回っている俗説や似非科学について「おかしい」とわかるぐらいの知見は紹介されています。
日本ではここ数年脳ブームが起きており、マスメディアだけでなく、いい加減な脳科学者もろくに研究もされていない情報をばらまいていますが、アメリカでも事情は同じようです。この状況を懸念して著した本だということですので、その目的は達せられていると思います。
日本の脳科学者が同じような目的で著した本に久保田競「バカはなおせる」がありますので、こちらも参考にされるといいでしょう。
あと、本書の冒頭に、俗説・似非科学にどれだけ読者が毒されているか、を簡単に診断するアンケートが載っていますので、買われる前に、読まれる前に、これだけ試してみるのもいいでしょう。
脳科学・神経科学についての基本的な正しい知識を一通り知りたい方にはお薦めの本です。 また、すでにこの分野に興味を持って学習されている方にとっても、自身の知見がどの程度偏っているのか、バランスが取れているのか、を確認するのには良い本です。
ガチャがチャで買ったブロックのお人形がとてもかわいかったので、こちらも追加で購入しました。サイズも子どもが遊びやすいサイズだし、ブロックと一緒に遊べるのもお得!
半分ほどは解説、半分ほどが実践でかかれてます。実践は決して多くないですが幼児から小学校まで使えるなと思いました。実際子供に対して行ってみると本当に喜びます。
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