piano雑誌のなかでもこれは面白く、飽きない雑誌です
1983年11月にデビューし、翌84年にはファースト・シングル(Girls Just Want To Have Fun)がヒット・チャートを急上昇して第2位に輝き、続くセカンド・シングル(Time After Time)は見事No.1。
その飛ぶ鳥を落とす勢いは、しばらく続いた。
ところが、87年の春、映画(バイプスの秘宝の谷)の撮影に入ったあたりから、歯車が噛み合わず(何もかもうまくいかなくなった…のだ)
そのスランプからシンディは、どうやって脱したのか。
実は彼女は旅に出たのだった。
例えば、強烈な個性ゆえに周囲に誤解ばかりされ、17歳の時、彼女は初めて家出をした。
そして、自分を発見し元気を回復してきた。
その10年に区切りをつけるかのように、グレイテスト・ヒッツ・アルバムを発表した。
過去4枚のアルバムから全ヒット曲、代表曲をあますことなく収録し、さらに新録、新曲をプラスした、このアルバムは、いかにもファン思いの優しいシンディらしい盛り沢山のサービス盤だ。
オリジナル 1994年作品
社会にはいろいろな人生を歩んでいる人がいます。自分にとって最適でも、人にはマイナスのことも多いです。そこらへんの配慮がないので、批判が多くなるのではないかと思う。他人のことがわからないのは、長所と短所の両方かもしれない。他人のことがわかりすぎてなにもできないこともあるから。けれど、そこらへんのうまい書き方を編集者の人は教えてあげるべきだと思う。
1996も大傑作でしたけど、このTHREEはさらに音数を減らして音の粒と粒の空間を楽しむような仕掛けになっていると思います。弾きすぎない、そのかわりそこに置く音の選択には絶妙な配慮がなされている、そんな世界です。弦楽器との相性という点からみると、いつの日か坂本さんと中国二胡との化学的反応というものも聴いてみたいです。それにしても本作品もまた、疑いようのない傑作であります。
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