どこでもいっしょの年賀状4枚セットです。
裏面のイラストは書初め、トロの凧揚げ、そしてポケピ達の乗った宝船が2種類。
筆書き風メッセージも「賀正ニャ」「迎春ニャ」「謹賀新年ニャ」「ことしもよろしく」とそれぞれ違っており、特に「ことしもよろしく」はトロが書初めで書いているようなレイアウトになっているなど、非常に凝った作りになっています。
また、表面にもトロとクロのあいさつイラストがある他、切手マークや年賀マークも専用イラストが用意されていたり、各ポケピ、ニャバター、テレビさんのマークが下に描いてあるなど、遊び心が満載。
年賀状として誰かに送るのがもったいないくらいのかわいさでした♪
「どこでもいっしょ」は特殊な形態のゲームだけに、そこに使用された音楽も通常のゲーム音楽の範疇を大きく逸脱し、むしろ一般性のある音楽集としてまとまっています。 ゲームの中で、ポケピ(ポケットピープル=登場キャラ)のトロたちが生活するあなたの「お部屋」にあるオーディオ機器を操作して音楽を聴くことがあります。 そこで流れる雑多なジャンルの曲が収録されているのです。 J-ポップ調あり、演歌風デュエットカラオケ調あり、インド風(!)あり、テクノ調あり、ヴィジュアル系ロックバンド調あり、シャンソンあり…。 往年のジュリアナを彷佛とさせる曲やラップ、ヒーリング・ミュージック調のものまで含まれています。 全ての曲が素晴らしい出来で、一般の音楽として十二分に鑑賞にたえます。 このCDで見のがせない点は、「どこかで聴いたことがあるような感じがするけれど、ほとんど誰もが知らない曲」が多数収録されている点にあると思っています。 私は音楽好きの友人を初めてクルマに乗せる時は必ずこのCDをかける事にしています。 違和感なく流して楽しめ、さらに音楽に詳しい人なら必ず「自分の知らない、こんな曲があったんだ…!」と感じるようです。 そして「ゲームの曲だよ」と教えると、例外なく驚き、感心します 中には「”どこでもいっしょ”ってどんなゲーム?」と興味をそそられる人もいます。 もちろんオープニングやエンディング、絵日記の曲などが最初と最後、そして中間に収録されていて、少しだけゲーム音楽としての主張も見られます。 しかし、それらの音楽にサンドイッチされることにより、このCDには「まるでトータル・アルバムの様な一体感」が生まれているのです。 そう、ビートルズの「サージェントペパーズ・ロンリーハーツクラブバンド」の様に…。 ちょっと大袈裟かも知れませんが、途中にイキナリ挿入されるインド調の曲も往年のビートルズを彷佛とさせ、大いに雰囲気を盛り上げてくれます。 最新の曲ではなく、ほんのりと懐かしさが漂う曲のセレクションにそこはかとない好感とつくりの厚みを感じます。 「どこでもいっしょ」はバーチャルな懐かしさを体験する構造も持っている、いわゆる大人向けのゲームです。 パラレルワールドでデジャ・ヴュ-いっぱいの楽曲に浸るのはなかなか乙なものですよ。 あらためて「ソニーはうまいな」と感じさせるCDです 無印良品的な曲の数々は、追加ディスク「iモードもいっしょ」のサウンドトラックCDと併せるとさらに完璧なコレクションとなります。 こちらにはラテン系の曲や金屏風倶楽部の雅楽、さらにパワフルなエスニック音楽やシャンソンが追加されます。 「自称音楽通」もまるで知らないイイ感じの曲が十数曲、これを一気に手に入れてのんびり楽しむ。 品がいいですね。 もちろん「どこでもいっしょ」のファンには外せません。 私もディープな「どこいつ」ファンです。 お別れの曲の掠れた口笛にはついつい目が潤みます。 トロ達との素敵な思い出を永遠のものにする決定盤CDであることは言うまでもありません。 お別れの前夜にラジカセやコンポから流れたあの曲を今一度! この曲を聴いて、あなたの愛したポケピ達から送られて来た写真や絵日記を思い出して、泣いて下さい。
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