ずっと前、加川良の「2[tu':]」というアルバムの「胸にあふれるこの想い」という曲を聴いていた時のこと。 歌詞カードを見ると、作詞のところには「エド」という名前がクレジットされていた。 それは聞いたこともない名前だったが、詩の世界観はとてもユニークで、素晴しいものがあった。
やがて時が経ち、今は「エド」の「街の灯」の「胸にあふれるこの想い」を聴いている。 なぜこんな歌い手が、一度も日の目を見ることがないまま死んでいったのか、理解に苦しむ。 もしもあなたが音楽ファンであるならば、このアルバムを手に取ってほしい。 そして、「エド」の生き様を聴いてほしい。
加川良の歌は、全体的に論理性に欠けていて何を云っているのか分からない。この点は異論のある方もいるだろうが、何となくボブ=ディランを意識させながらも、ディランのような「詩」ではない。しかしながらメロディーと併せて聞いていると何となく納得してしまうのである。そんな勢いがこの頃の加川良にはあった。 昭和50年代にはいるともはや時代が彼を相手にしなくなる。 個人的には「子守唄をうたえない親父達のために」を娘に歌ってやった自分を思い出すので、記憶に残るアルバムだ。
中川イサトのライブアルバムなのだが、加川良、金森幸介、大塚まさじ、故西岡恭蔵、シバ、いとうたかお、長田”タコヤキ”和承らが参加して、当時の「よき時代」を伝えている。1975年12月29日神戸のライブハウスでレコーディングされて、当時限定発売されたものがCDで復刻されたものだそうだ。残念ながらLPを手に入れることのできなかった私には待望の復刻化であり、その場所に居合わすことのできなかったことを残念がらせるに余りある内容だ。中川イサト本人の歌もあるが、彼の曲を皆が歌ったり、和気藹々だ。もちろん、ギターワークは最高。CD2枚のひと時は、時代をトリップさせてくれるかもしれない。アコースティックの音とバーボンが香る全22曲の旅はゆったりとして、とても心地いい。
「アコギの鉄人」吉川忠英氏と、度々ライブを共にする福山雅治がこのアルバムに参加しています。3曲目のノスタルジアという楽曲で、福山が敬愛するシオンの曲をカバーしています。福山ファンには必須アイテムです!
やっと手に入りましたよ。あのコンサートは当日行ってました。 斉藤哲夫さんの<バイバイグットバイサラバイ>は 生田さんのギターも絶妙だしベストテイクだと思います。 何と言っても渡さんの絶頂期のライブで特に最後の 全員の<プカプカ>は笑えます。 正月の楽しみになりました。
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