CD1枚55分にわたる組曲「The Incident」。前作より、短い曲の連鎖で作られた大作はアコーステック要素もおおく、「Dedwing」以前の作風に回帰した感じ。Dream Theaterの「Six Degrees of Inner Turbulence」のようで、アルバムによってメタルとプログレを行き来している.大作指向、コンセプトアルバムはPorcupine TreeのBandとしてのidentityになりつつある.Disc2はSingle Cut用だろうか。「Nil recurring」のように分離されるよりは、無駄な出費を抑えられて助かる.
The incidentはすごい。もちろんcrimsonやFloydは偉大だから、その影響は垣間見れる。での1曲目のimpactと最終曲の余韻で、そんな中傷を吹き飛ばすだけの作品だ。陰と陽、生と死、正気と狂気、躁と欝、すべてがスムーズに融合している、それはBWのこれまでの真摯な音楽への態度への神からの祝福か?但し、他のreviewerも述べているようにdisc2は何を我々に伝えたいのか?俺はまだ余力があるんだよ?そんなBWへの期待を残す本作品に星4つ贈呈。
オルタナ系プログレ
作品を追うごとにストレートさやグルーブ感が
増してきているように感じられる。
静と動、緩急のバランスが絶妙。
fear of a blank planet全曲とnil recurringからの曲が中心。
deadwingに比べfear of 〜は暗い印象の曲が多く
初めのうちは敬遠していたが、このDVDを観てハマッた。
前作のDVDに比べ映像効果などなく鑑賞し易い。
fear of 〜の曲でのback screen映像も印象的。
barbieriのcoolさと時折見せる笑みも見所の1つだ。
最近観たlive videoの中ではBEST
ところで何故今までレビュー無しなの?
一言で言うと、実に素晴らしい映像作品。
かなり細かいカット割りで各メンバーを拾ってゆくのだが、その的確さが抜群で、本当にバンドのことを理解していると唸らされる。
ちょっとしたドラムのフィルインすら実にカッコイイカットで見せてくれる。
バンドのプレイ自体も申し分なく、スタジオ盤ではクール一辺倒だった楽曲にも冷たい熱を帯びたようなテンションがヒシヒシと感じられる。
ファンのみならず、大人のモダンロック、インテリジェンスの感じられるヘヴィーロック、などお好きな方に強くお勧めしたい。
(プログレ要素は逆に期待しないほうが楽しめるかと)
Porcupine Treeのアルバムの中ではもっともプログレ度が高いんじゃないかと思います。『Dead Wing』などの音を期待すると失望します。好みの分かれるアルバムですが、Frip&Enoが好きだなんていう人にはたぶん気に入ると思います。ぼくには心地よく聴くことができましたし、彼らのアルバムの中でも好きな方です。価格も安いし、試しに買ってみるのもいいかと思います。
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