18歳で凍傷で足の半分を失った主人公が、日本の山々、海外も目指す不屈の物語。 人はこんなにも夢中になれるものなのですね。
捨ててはしばらくすると読みたくなってまた買ってしまう一冊です。
実際に穂高に行った時、感無量でした。
この武田信玄の大河は、現在の大河にない、重厚感があります。 まず、それぞれの役者さんの演技や戦闘シーンなども、重々しく、 それがすごくかっこよく、見入ってしまいます。 買って損はないと思います。
冬の八甲田は、現代でも通行禁止になるほどの山です。
それでも時折、勝手に上って、遭難する人が出るほどの山です。
この山を冬に超えるようとするのは、「訓練」ではありません。
もはや人間をつかった実験です。
陸軍が課したこれほどの過酷な課題に、男たちが命を賭けて挑みます。
死力を尽くした彼らの行動に涙を流さずにはおれません。
新田次郎氏の筆が冴えます。
名作です。
この映画、自分の思い入れが強すぎるのか、DVDを手にしてと発売元の姿勢を残念に思った(特典映像がなく、長野県出身者や山愛好家以外の若い人たちにアピールしていない。)。私は受けた教育に疑問を感じている若者にこそその魅力を示して欲しいと思う。
さてこの映画が制作されていたころ私は中学生でこの映画のごとく学校登山を経験した。(学校登山の意味を知らぬまま)この映画を「見させ」られもした。私は娯楽作品を期待していたので後半の40分ほどの嵐のシーンで興奮しただけというのが情けないが、いま改めて見るとわりと地味な映画であると感じた。当時私たちは担任の先生に「ちょっと難しい映画だったかな。」と言われたが、たしかにその通りでこの映画の本質を何ら理解していなかったことをはっきり認識した。
例えば 今だからわかる台詞のひとつに三浦友和の「この毛布これからも必要です。」(1時間34分あたり)[これは若い教師が校長の心に共鳴し理想主義から真の現場教育に一歩踏み込んだ瞬間の台詞]がある。死んだ子供の毛布をこれから下山させねばならない子供に与える場面はで瓦礫から食料を集める震災の被災者の映像に重なり涙が出る。パンのために生きろと言うのではない。しかしそれに耐える試練も教えなければいけないがある。
ところで三浦友和、中井貴恵らが遭難記念碑でロケしたことは驚きだった(ちょっと映像が遠目なので真偽の程度は保証できないが)。同様に将棋頭山付近の映像は現場付近で行ったように見えるし濃が池も現場でロケしたと思われる。実はロープウェイの駅から頂上に登らない(約1時間)とこれらには到達できない。しかも記念碑は2時間以上登山をしなければたどり着けない場所である。ヘリでも使ったのだろうか?今はDVDからBDの時代である。何度も鑑賞できるDVDに東宝映画にもう少し腰を入れていただきたいと思う(他の日本映画にも同様の思いだ)。NHKでやっているような15分の旅番組を特典として付けてロケ地を紹介するするとか。遭難記念碑の撮影はどうだったのか知りたい。
こういう隠れ名作を掘り起こしより楽しめるDVDとして発売し日本の映画の良さを知らしめてほしいと思う。
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